ナポリタンが食べたい。一度降ってきたが最後、もう頭の中はナポリタンナポリタンナポリタン!!マーガリンでぎとぎとに炒めて、ケチャップをぶちまけて、口の周りを真っ赤にして食らいつきたい!しかし、そこで欲望に飲まれるわけにはいかないのが大人女子です。
〝ナポ欲〟を満たしつつ、「きちんとしたごはんを食べている」と自分に言い訳ができる、そんなわがままレシピはないものでしょうか?
洗練された家庭料理で大人気の料理研究家 松田美智子さんが、新著『彼とごはん』(世界文化社刊)から、メトロポリターナトーキョーだけにイチオシレシピをこっそり紹介してくれる隔週連載の第2回。みんな大好きナポリタンを、あるものをプラスするだけで、ケチャップだけでは出せない奥深い味わいに仕上げます。
もうB級グルメなんて言わせません!もちろんカラダにだって気を使ってます。おいしい理由&もっとおいしいアイデアと一緒にどうぞ。
【材料(1人分)】
パスタ(乾麺) 80グラム
A
オリーブオイル 大さじ1
にんにく(みじん切り) 小さじ1/3
ソーセージ 3本
玉ねぎ 1/4個
ピーマン 1個
マッシュルーム缶 大さじ1(水気を切ったもの)
B
ケチャップ 1/4カップ
白ワイン 大さじ2←これが大人ナポリタンのコツ!
★おいしい理由→お酒を上手に使うと、コクが出てワンランク上の味に。白ワインの酸味がケチャップの甘さを引き締めてくれます。赤ワインや日本酒でもOK。
醤油 小さじ1
塩・白胡椒 少々
パルメザンチーズ(すり下ろし) 適宜
《作り方》
①具材を切る。ソーセージは斜め切り、玉ねぎは5ミリ幅の縦切りに。ピーマンは縦半分に切り芯、種、ワタを取り除き、横に薄切りする。パスタは茹でておく。
②大きめのフライパンにAを合わせ中火で炒める。
★おいしい理由→炒め油にはマーガリンではなく、カラダによいオリーブオイルを使って。上品で香り豊かな仕上がりに。
③ソーセージを加え炒め、玉ねぎ、ピーマンを加えさっと炒める。
★ソーセージは脂が出るまでしっかりと、玉ねぎは食感を残してサッと炒めるのが松田さん流。
④パスタを加え炒め、Bを加え炒め、味を見て塩・白胡椒で整える。好みでパルメザンチーズを添える。
■もっとおいしい!→ガッツリ派は、Bにナンプラーを小さじ1加えてみて。火を通せばナンプラーの独特の匂いもとんで、うまみだけが残ります。ケチャップを焦がすまで炒めると、香ばしくてやみつき。
松田美智子さん
東京生まれ、鎌倉育ち。料理研究家、テーブルコーディネーター、女子美術大学講師。料理研究家ホルトハウス房子氏に師事し、各国家庭料理を学ぶ。1993年より恵比寿で「松田美智子料理教室」主宰。テレビや雑誌などで活躍するほか、海外ブランドでのキッチンや自身ブランド「自在道具」の調理器具、企業のメニューの開発など、多角的に食の仕事を手がける。著書多数。
公式ホームページ MICHIKO SELECTION
『彼とごはん』
「胃袋をつかむには、筋の通った女になりなさい!」。自分がおいしければ、大切な人もきっとおいしい。恋人、夫、家族。誰もが帰ってきたくなる「家庭の味」を理論的に紹介。松田さんならではの洗練されたアレンジも見どころです。筆者はこれで結婚できました!
世界文化社、1404円