Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
31歳、勝負の年。かける思いも特別に。
浅利:ぶっちゃけ質問です! 辻 選手って、嫌いなBリーガーいる?
辻:えぇっ⁉ …いないですよ。
浅利:いじわるな質問でごめんなさい(笑)。じつは、ある人から辻選手は嘘をつくと鼻の下が伸びると聞いて。
辻:そんなこと言うのは、僕の家族だけのはず…。
浅利:正解! じつはお兄さんの大地くんとはバスケ仲間なんだよね。辻選手と会うから、昨日大地 くんに電話したの。
辻:やっぱり(笑)。
浅利:さて、いよいよシーズンが開幕しました。ブレイブサンダースは、初戦こそアルバルクに負けちゃったけど、第2戦からは6連勝! 開幕前から「今シーズンの川崎はヤバイ!」と噂で聞いていたんだけど前評判どおりだね。
辻:去年から同じメンバーでやっているので、チームとしての完成度が上がっていますね。練習して いてもそれは感じています。
浅利:試合を見ていても、それはわかる。呼吸があってるんだよなぁ。
辻:そうですね。チームメイトの動きを予想して、数手先までのプレーを考えたりとか、そういった連携ができていますね。
浅利: そうそう! まだ誰もいないところにパスを出すんだけど、ちゃんとキャッチするんだよね。まさに以心伝心!
辻:去年やってきたことをさらに深く、細かく、みんなが理解してやっていくようにしています。まだ完璧ではないですけど、試合を重ねるごとに、完成度が高まってきていますね。細かい課題も見えてきているので、それを克服して、シーズン中にもっとレベルアップしていきますよ。
浅利:連勝続きだと楽しくなっちゃいますよね!
辻:とはいえ、浮かれてはいません。リーグ戦が、今シーズンから2地区制に変わりました。僕らは強豪揃いの東地区。だから、油断はできない。シーズンは始まったばかりですからね。
浅利:東地区には、アルバルクにブレックス、ジェッツもサンロッカーズも。これじゃ気が抜けないよね。
辻:そうなんです(笑)。あと、今年からルールが変わって外国籍選手が増えました。どのチームも外国籍選手を補強していて、すごいスタッツの外国籍の選手がいるチームもあって…。どのチームも、戦ってみないと本当の実力がわからないんです。
浅利:つまりダークホースが潜んでいる可能性があると。リーグ戦から目が離せないね。あっ、そろそろ時間だ。最後に、今シーズンの意気込みを教えてもらえる?
辻:今シーズンは、いつもと違うシーズンです。プレーできるだけで、とてもありがたい。でも僕は今年31歳。トップで活躍し続けることができるかの岐路だと思っています。
浅利:勝負の年だね。
辻:はい。だから特別な思いで臨んでいます。あとは、こんな状況下だからこそ、バスケを通じて感動を届けたい。ぜひ、僕らのプレーを多くの人に見てもらいたいです。
浅利:31歳、辻選手にとって、いいシーズンになるといいな。今日はありがとうございました!
《今月のゲストは…》
川崎ブレイブサンダース 辻直人
1989年9月8日生まれ。 大阪府出身。身長185cm。ポジションはSG。京都・洛南高校を卒業後、青山学院大学へ進学。2012年に現チームに入団。2013年から2019年まで日本代表に選出
《インタビューを終えて…》
お兄さんの知り合いだからというのもあるかもしれませんが、とても親近感がわきました。花形の3Pシューターって、人を寄せ付けないイメージもあるけれど、全然そんなことなくて。辻選手って、ほんと話しやすくて楽しかったです!
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。辻選手のお兄さんとはバスケ仲間。ときどき一緒にご飯を食べに行ったりします