「フリフリチキン」(HULIHULI CHICKEN)というハワイのローカルフードをご存じですか。「フリフリソース」という独特の甘辛いソースに漬け込んだ骨付きチキン丸1羽を炭火の上でグルグル回転させながら焼き上げるバーベキューチキンです。
「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」の名物、フリフリチキン=神奈川県鎌倉市の由比ガ浜 (写真・田中幸美)
ハワイ・ノースショアで大人気のフリフリチキンの店「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」が8月31日(木)までの期間限定で、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜にオープンしています。
ハワイの雰囲気そのままに由比ガ浜にオープンした「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」
ハワイの「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」は、週末だけの営業にもかかわらず月に5000羽以上を売り上げ、地元の人たちや観光客で行列が絶えない大人気店だそうです。
由比ガ浜の店舗は、ウッドデッキを備えたビーチハウス。周囲にはヤシの木や色鮮やかな花々が配置され、店内にはサーフボードなども飾られていて、まるでハワイにいるような気分に浸れます。そして、ビーチハウスの正面にはチキンの調理場が設置されているので、本場ハワイ同様、チキンが豪快に焼き上がる様子を見ることができます。
店内にはサーフボードがディスプレイされていて、ハワイを身近に感じられます
「フリフリ」はハワイの言葉で「回す」という意味。回転することで肉汁が肉全体によく染みわたり、皮はパリパリで、肉はふっくらジューシーに仕上がるそうです。たくさんの海の家が立ち並ぶ由比ガ浜で、香ばしいにおいが漂うので引き寄せられる人が続出するのではないでしょうか。
グルグル回すことで、肉汁が肉全体によく染みわたり、皮はパリパリで、肉はふっくらジューシーに仕上がるそうです
「RAY`S フリフリチキン ホール」が2000円、「RAY`S フリフリチキン ハーフ」が1200円。さらに、ハーフのチキンのついた「RAY`Sランチプレート」は、ライスとコールスローサラダが付いて1400円とお得です。このほか、ハワイの人気メニューの「ガーリックシュリンププレート」(1600円)や「ロコモコボウル」(1400円)などもそろっています。(価格はすべて税込み)
人気メニューのガーリックシュリンプ
ドリンクもそろっています
今回この「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」を日本で展開するのは、「丸亀製麺」や本格炭火焼鳥店「トリドール」など18の外食ブランドを国内外で1000店以上展開する「トリドールホールディングス」(神戸市・粟田貴也社長)です。
6年前、丸亀製麺の海外1号店をハワイ・ワイキキに出店するときに、たまたま目にしたのがノースショアで大行列をしている「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」でした。店名は店主のレイさんの名前に由来しています。
1号店オープンでがっちり握手する粟田社長(左)とレイさん
数あるフリフリチキンの中でもシンプルにおいしくて食べ飽きない味だったそうです。そこで粟田社長は、「これは日本のみなさんもきっと好きになるに違いない」と日本出店をレイさんに持ちかけました。しかし答えは〝NO〟。レイさんの店はノースショアに1軒のみで、しかも家族だけで経営しているので、他の場所への、ましてや日本への出店など考えられなかったのです。
「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」日本第1号店は2カ月間の限定です
諦めきれない粟田さんはレイさんの店に週末ごとに足しげく通い、レイさんと親交を重ねる中で出店を認められたそうです。開店に当たっては、トリドールホールディングス社の社員が約2カ月間、レイさんの店で研修を行ったそうです。また、1号店は「ハワイの雰囲気を踏襲したい」という思いから、鎌倉のビーチを選びました。
フリフリチキンまるごと1羽はこんなに豪快です
ビーチハウスでの営業は2カ月の期間限定ですが、その後は「トリドールホールディングが」が展開するハワイアンカフェ「コナズ珈琲」の駐車場などで順次展開することを視野に入れています。
手始めに来年3月までにニューオープンする埼玉県加須市と東京都綾瀬市の店舗の駐車場に併設する形で展開するそうです。そして順次、他のコナズ珈琲にも広げていく計画です。
日本にいながらにしてハワイを味わえる「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」は、この夏一番のホットなフードです! (写真はすべて田中幸美)
◆「RAY`S ORIGINAL BROILED CHICKEN」は、神奈川県鎌倉市由比ガ浜4丁目の由比ガ浜海水浴場。午前10時~午後8時30分、8月31日(木)まで。