ライスペーパーとこめ油で揚げ菓子をつくった、さよさんと築野食品工業の木下さんと嶋田さん。「現在、植物油の自給率は4パーセントほど。こめ油は、食料自給率のアップにも貢献できると思います」(嶋田さん)。

最終回 #築野食品工業株式会社 体に環境にうれしいお米からつくる油[#サステナアクション]


 “サステナブル”な“アクション”を発見!


おいしいだけじゃない。こめ油は環境にやさしい循環型食品です!

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サステナアクション
スペシャルアンバサダー

さよ

米粉ナチュラルおやつアドバイザー。インスタグラムにて、手軽にできる、米粉を使ったグルテンフリーのヘルシーおやつレシピを発信。書籍『こどもとつくる!かんたん米粉おやつ』(KADOKAWA)も好評。

@sayo_oyatu.recipe


米粉やこめ油を使ったおやつづくりを研究している、米粉ナチュラルおやつアドバイザーのさよさんが、築野食品工業の木下さんにインタビュー。こめ油の原料である米ぬかの魅力などについて聞いた。

さよ:米粉を使ったお菓子づくりをするようになって、そのやさしい味に惹かれて、米粉に合う油としてこめ油も使うように。こめ油をバターの代わりに使うと、お菓子があっさりした味に仕上がるんです。

木下:こめ油はクセがなくやさしい甘味があり素材の味を引きたてます。アヒージョやパンづくりに使ってもおいしいんですよ。こめ油の原料は米ぬかです。米ぬかは抗酸化成分が豊富で酸化に強く、長時間熱し続けてもへたりにくいことや、サラダ油より青臭い匂いが少ないため調理時に気分が悪くなる「油酔い」をしにくいのも特徴です。

さよ:そもそも、御社ではなぜ精油業を始めたのですか?

木下:それは弊社の創業者の“もったいない精神”によるところが大きいですね。創業者は戦争経験を経て食糧の大切さを痛感し、食糧の安定供給に貢献したいという思いで精麦業をスタート。その際付き合いのあったお米屋さんから、「精米時に出る米ぬかは肥料等で使い切れない分は廃棄されることもある」と聞き米ぬかから植物油をつくることにチャレンジしました。さらに製造工程で出る副産物を余すところなく使い切るために米ぬかの成分研究にも力を入れるように。現在は米ぬかに含まれるビタミンB様体(イノシトール)やポリフェノール、ミネラルなどの機能性成分やインクなどの原料にもなる脂肪酸などを抽出し、食品素材や医薬品原料、工業用原料など幅広い分野で活用しています。さらに使用済みの食用油を回収し、工業用の油としてリサイクルする活動も。お米は100パーセント無駄なく使い切れる循環型素材なんです。

さよ:原料に国産米を使っている製品や食品素材を選べば、食料自給率の安定にもつながりますね。

木下:そうですよね。弊社製品の原料は国産米ぬかや国内で発生する廃棄用油を活用しているので、そうした意味でも活用していただけたらと思います。国産米の消費量を増やすことは、穀物で唯一自給率が100パーセントである米の生産量を担保するためにも重要です。弊社ではお米の価値を広めるために、経済や環境、食育、文化、栄養、健康などの観点による「お米に関するシンポジウム」も主催しています。

さよ:私も、お菓子づくりの観点からお米(米粉やこめ油)の魅力を伝えられればと思っています。

木下:お米の魅力を、ともに広げていきましょう!

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築野食品工業では米ぬかを余すところなく利用。こめ油をはじめ米ぬかスキンケアや米粉とこめ油を使ったスイーツも展開。
詳しくは、オンラインショップへ!https://shop.tsuno.co.jp


メトロポリターナの
#サステナアクションプロジェクト

メトロポリターナでは、“人の暮らしや社会、環境をよりよくするちょっとしたアクション”を「#サステナアクション」と名づけ、社会課題に興味を持ちアクティブに行動するサステナアクションスペシャルアンバサダーとともに、サステナブルな社会の実現を後押ししていきます。詳しくはinstagramをチェック!

@sustaina.action





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