ボーカリスト、佐藤竹善(53)が23日にリリースする最新盤。竹善が新日本フィルハーモニー交響楽団と全曲で共演するのは初めてという。竹善の澄んだ歌声が、オーケストラの奏でるダイナミックな演奏に引き立てられているように感じられた。
3人組バンド「SING LIKE TALKING」のメンバーとして活躍する竹善だが、ソロ活動も興味深い。本作にはカバー曲を中心に10曲を収めた。特に印象に残ったのは、米ロックバンド「TOTO」の代表曲「アフリカ」だ。世界的ヒット曲を大胆に歌い上げる度胸に脱帽した。
23日に別のアルバムも発表。24日に本作の発売を記念して東京・渋谷のオーチャードホールで大友直人率いる東京フィルハーモニー交響楽団と共演する。同時進行でさまざまな企画を進めていく器用さには恐れ入った。(竹)