思い返せば今年の夏は、電気が足りなかった。この冬も、見通しはなかなか厳しそう。全国各地には7年ぶりの節電要請。このピンチは、みんなで乗り切る必要がある。節電の必要性を理解して、無理なくあたたかい暮らしをしていこう。
あたたかな部屋着を着よう
いよいよ12月、本格的な冬がやってくる。予報によると、厳しい寒さになりそうだ。とはいえ、暖房に頼りすぎることは避けたいもの。エアコンは乾燥するし、暖房器具をたくさん使えば電気代も気になるし、しかも今年は電力不足の恐れあり。ならば頼るは、あったか部屋着。もこもこウェアがマストなのは間違いないけれど、インナーや羽織もので重ね着もしっかりしたい。服と服の間の空気の層が、体温を保ってくれる。もちろん、ソックスとルームシューズで、足元対策も忘れずに。可愛い部屋着で、気分もあげていこう。
今年は冬も、電気が足りない!?
電力は、需要と供給の一致が不可欠
バランスが崩れると大規模停電になる恐れも
上の図は、電力の需要と供給の関係を、天秤に例えて表したもの。需給バランスが崩れて、天秤が傾くと、発電所がストップするなどして安定した電力供給ができなくなる。
今年の冬は、平年より寒い可能性も…
電力需要は高まり予備率もギリギリの危険域
気象庁が発表した、今年の冬の気温予想(図上)。東日本や西日本は、平年並みか低い見込みになっている。それにともない、電力予備率(図下)も全国的に低い水準にある。
なぜ電力不足が起こるのか?需要と供給から考えてみよう
電気は、供給と需要の量が一致している必要がある。どちらかが多い、もしくは少なくなると、発電所が停止したり、最悪の場合には大停電が起こってしまう。需要と供給のバランスをとることは、とても重要なことなのだ。
電力不足になるのは、この需要と供給のバランスが崩れたとき。たとえば、急な寒波による暖房稼働率上昇での需要増加や、なんらかのトラブルで発電所が突然ストップしたことによる供給減少などで、需要が供給を上回ったときに電力不足になる可能性がある。
この電力需給状況が、一目でわかる数値が電力予備率だ。これは、需要に対して供給の余裕がどの程度あるかを示したもの。予備率8%以上であれば電力の需給状況は安定、3〜5%であれば注意報レベルの電力不足だ。
今年の冬は平年よりも寒くなる可能性がある。予備率も1月の東京は4・1%とギリギリの水準が予想されている。深刻な電力不足に陥る可能性があるのだ。
データ提供:資源エネルギー庁 https://www.enecho.meti.go.jp/