再開発が進み、生まれ変わりつつある渋谷駅に超高層複合ビル「渋谷スクランブルスクエア(東棟)」が11月1日(金)、オープンしました。フードやファッション、雑貨など日本初上陸7店を含む全213店が入るほか、地域最高峰となる約230mの屋上を含む展望施設を設置。新たな渋谷の”ランドマーク”として、注目が集まります。
空を歩くような浮遊感
地上47階建てのビルは、商業施設や交流スペース、オフィスなどで構成。最大の目玉はもちろん、最上部を占める展望施設「渋谷スカイ」です。日本最大級という約2500㎡の広々とした屋上空間は足下のスクランブル交差点から、東京スカイツリーや富士山まで360度を一望でき、空を歩くような浮遊感が味わえます。
46階の屋内回廊には眺望とシンクロする映像演出や、カフェ&バーもあってゆったりと過ごせました。23:00まで営業しているので、夜景観賞にもぴったりです。
駅直結の地下2階から地上1階のフードエリアには、スイーツやデリ、おそうざいなどおいしそうなお店がずらり。ハワイの人気カフェレストランが日本で初出店するデリ「ピースカフェ ハワイ」は、動物性食品をとらないヴィーガンスタイルのメニューがそろっています。おすすめは、本店の”裏メニュー”というロコモコ。肉の代わりに穀物類などでつくったパテに、目玉焼きを模した豆腐をのせ、野菜など30種の原料でつくったデミグラスソースをかけました。パテの食感とソースのコクをマイルドな豆腐が受け止め、ストイックなイメージのヴィーガンを自然体で採り入れられそうです。
スフレのようなスペイン風オムレツ
一方、12、13階のレストランフロアには、マドリードの老舗レストラン「ホセ・ルイス」が初上陸。名物のメレンゲで覆ったスペイン風オムレツ「トルティージャ」は、スフレのような食感とジャガイモの甘みが絶妙な味わいとのこと。また、中華料理「Gu-O(グーオ)」はおかゆに食材をくぐらせる新感覚の鍋に加え、窓際の席で街並みや電車を眺められるなど立地を生かしたシチュエーションも魅力です。
「食」以外にも、雑貨や書籍、ファッションなどバラエティー豊かなお店がそろいます。日本全国の工芸品を扱う「中川政七商店」は、過去最大の約130坪の旗艦店を開き、インテリアやキッチン用品、文具など約4000点をラインアップ。渋谷らしい犬をデザインした張り子飾りやおみくじなど同店限定商品が並んでいました。si
15階は交流スペース「渋谷キューズ」として、クリエイティブやITなど人材の集まる街ならではのシンポジウムやワークショップなどを開催する予定です。
渋谷はショッピングやグルメのお店がそろいにぎわいはありますが、新宿や銀座といった主要駅に比べ、宿泊施設などの少なさから「滞在時間が短かった」(企画開発の東急)。展望施設や交流スペースなど人をひきつける”磁場”の魅力が詰まった渋谷スクランブルスクエアが開業し、街のイメージが変貌していきそうです。
渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2-24-12)
営業時間:10:00~21:00 ※レストランは11:00~23:00(13階は24:00)、一部店舗は異なる。
渋谷スカイ(14階受け付け)
営業時間:9:00~23:00(最終入場22:00)
入場料:2000円
窓口のほか、WEB(http://www.shibuya-scramble-square.com/sky/)でチケット予約も。