2階の回廊の一角にある「誠品生活expo」は、レトロな台湾の雑貨を集めた。

《日本橋》コレド室町テラス開業 台湾発のセレクトショップ「誠品生活」が日本初出店 伝統の街にオリエンタルな空間を創出 


 日本橋の新たな商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」が9月27日(金)、オープンしました。全31店のテナントのうち、中国圏で書店や生活雑貨などの約50店を展開する台湾発のセレクトショップ「誠品生活」は日本初出店。”和”の伝統が受け継がれる街に、異国情緒漂う空間を創り出しています。
 3月に竣工(しゅんこう)した日本橋室町三井タワーの地下1~2階を占めるコレド室町テラス。誠品生活をメーンとする2階を訪れると、フロアをめぐる回廊に沿って書棚や台湾雑貨、ティーサロンなどがびっしり並び、オリエンタルな雰囲気に圧倒されます。
 米放送局CNNが「世界で最もクールな百貨店14」の一つに選んだ誠品生活は祖業の書店、文具、セレクト雑貨販売、レストラン・食料品という4ゾーンで構成。オープニング・ブックフェアとして、台湾で1990年から月ごとに開かれてきた推薦書籍コーナー「誠品選書」を開催し、過去に選ばれた日本語書籍を紹介するなど独自の視点で選ばれたアイテムが並びます。

coredo-seihin2.jpg誠品書店の書棚には、林業と向き合う若者を描いた三浦しをんの小説『神去なあなあ日常』や、近未来を描いたマンガ『AKIRA』などジャンルを超えたバラエティ豊かな作品が並ぶ。

 また、”文化体験型店舗”と銘打つように、レトロな台湾雑貨の販売や吹きガラス体験など年間100以上のイベントを開く予定です。誘致した三井不動産の牛河孝之アーバン事業部長は「日本と違う切り口で、(企画)提案してもらえるのが大きい」と狙いを語ります。
 もちろん、グルメも充実。誠品生活と同じ2階に入る「王徳傳(ワンダーチュアン)」は1862年創業の老舗台湾茶サロンです。ウーロン茶ベースのオリジナルドリンクをカウンターやテークアウトで提供しています。茶葉の販売もあるなど用途に合わせて使えるうれしいお店です。

coredo-tea.jpgワンダーチュアンのカウンター席は目の前で入れたお茶や、オリジナルのカクテルが味わえる。
 一方、1500㎡の大屋根広場に面した1階は、イタリア・ナポリで大人気のピッツェリア「ジーノ ソルビッロ アーティスタ ピッツア ナポレターナ」が日本初出店します。テラス席もあるので開放的な広場を長めながら、熱々のピザをほおばることができそうです。
 ほかにも、バターチーズサンドが評判の北海道発のベーカリー&パティスリー「フェルム ラ・テール 美瑛」が道外初出店するなど話題のお店が軒を連ねていました。

coredo-pizza.jpgナポリのピザ職人としてカリスマ的な存在のジーノ・ソルビッロ氏(右)のつくるピザは、濃厚なチーズやトマトの味わいと軽めの生地のバランスが絶妙(上)北海道産の素材にこだわったフェルム ラ・テール美瑛のバターチーズサンド(下)

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1階のCRAFTROCK BREWPUB&LIVEは、クラフトビール醸造所を併設し、つくりたての1杯を提供。店内でライブ演奏も実施する予定で、音楽を楽しみながらビールが味わえる。

 東京(EDO)の商業の核(CORE)になるという想(おも)いを込めた造語を由来とするコレド。2004年のコレド日本橋の開業を皮切りに、10~14年に室町1~3と拡大し、老舗やオフィスが中心の街にエッジの効いたお店や人の流れを呼び込み、にぎわいを演出してきました。新たなステージとなるコレド室町テラスが開業し、日本橋がより盛り上がっていきそうです。

 COREDO室町テラス(中央区日本橋室町3-2-1)
 営業時間:10:00~21:00(レストランは11:00~23:00) ※一部店舗によって異なる。
 問い合わせは、TEL03-3242-0010
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