人気漫画の映画化第2弾「続・深夜食堂」が5日、全国公開される。路地裏の小さな食堂に集まる人々の明暗さまざまの情景をユーモアを交えて描いた人間ドラマ。松岡錠司監督(54)は「ありそうで実はない幻想の場所を舞台に、人々がちょっと肩の荷を降ろす瞬間を描いていきたい」と話す。(岡本耕治)
東京の片隅で、マスター(小林薫)が営む小さな食堂「めしや」。喪服を着るのが趣味の範子(河井青葉)が出会った喪服の似合う男(佐藤浩市)。母の聖子(キムラ緑子)に年上の恋人、さおり(小島聖)のことを言い出せない清太(池松壮亮)。詐欺で大金をだまし取られた夕起子(渡辺美佐子)…。名もなき人たちの喜びや悲しみが、焼きうどんや豚汁定食といった庶民的な料理とリンクして描かれていく。