photo: Toshiyuki Imae text: Naho Sotome edit: Kohei Nishihara(EATer)

INTERVIEW 大竹しのぶ ミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

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覚悟を持って稽古をして、
前より数百倍上手くなりたい。

最恐で最高のミュージカルが8年ぶりに

 数々の賞を受賞してきた最恐で最高のブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。宮本亞門演出のもと、市村正親、大竹しのぶのゴールデンコンビで2007年に26年ぶりに日本で上演されて以降、再演を重ね、この度8年ぶり5度目の上演が決まった。

 「またあの音楽が聞けて、あの世界に入っていけるのが嬉しい」。そう語るのは、ミセス・ラヴェット役の大竹しのぶ。「2007年の公演時は、私にとって初めての本格的なミュージカル出演だったんですね。最初に稽古場に入ったときは、そこに音楽がある心地よさを感じて。演劇の現場だとなかなか役者同士で遠慮があったり、打ち解けるのに時間がかかったりすることもあるのですが、一緒に歌を歌うだけで、すぐに仲良くなれる。新鮮だったし、楽しくてたまらなかったです」

成長を感じることができる稽古が大好き

 本作の楽曲を手がけるのは、2021年に亡くなったスティーヴン・ソンドハイム。大竹はその魅力をこう語る。

 「指揮者の方の楽譜を見せてもらったときに、ものすごい音符が並んでいて、まるで宇宙だと思ったんです。歌い手としても最初は頭がぐちゃぐちゃになるくらい難しいんですが、それを克服していく喜びを知って、今回の公演では、8年間の成長を見せないと意味がないと思っています。覚悟を持ってお稽古をして、前より数百倍上手くなりたい。私、稽古が大好きなんです。ずっと稽古があればいいのにって、思ってしまうくらいで(笑)だって、昨日の自分より確実によくなっているし、明日はきっともっとよくなると思えるから」

 新キャストも多い今回のカンパニーでは、どんな『スウィーニー・トッド』を見せてくれるのか。開幕を楽しみにしていよう。


おおたけ しのぶ
1957年7月17日生まれ。東京都出身。1975年 映画「青春の門 -筑豊編-」ヒロイン役で本格的デビューをし、映画,舞台,TVドラマ,音楽などさまざまなフィールドで活躍する。名実ともに日本を代表する女優。新刊「ヒビノカテ まあいいか4」が幻冬舎より好評発売中


宮本亞門の演出のもと、
市村正親との5度目の再演。

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ゴールデンコンビと称される、スウィーニー・トッド役の市村正親とミセス・ラヴェット役の大竹しのぶ。市村について「年齢を感じさせないパワーがある。今の私と芝居をすることを楽しみにしていると言ってくれて、嬉しかったです」(大竹)

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《STORY》

復讐する男、彼を愛する女。
 舞台は18世紀末のロンドン。フリート街で妻子と共に幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミン・バーカー(市村正親)が、ある日、妻に横恋慕した悪徳判事ターピン(安崎 求/上原理生)によって無実の罪を着せられ流刑に処せられる。長い年月を耐え忍び、やっと脱出した彼は、若い水夫・アンソニー(山崎大輝/糸川耀士郎)に助けられ、不吉予言を吐く女(マルシア)もたむろする、ロンドンのフリート街にたどり着く。かつての自分の店を訪ねた彼は、その階下でパイ屋を営む昔なじみのミセス・ラヴェット(大竹しのぶ)から、妻はターピン判事に陵辱された果てに狂死し、娘のジョアンナ(唯月ふうか/熊谷彩春)はそのターピンの養女となっているという事実を知らされる。怒りに燃える彼は、スウィーニー・トッドと名乗り、素性を隠して新たに理髪店を開いて虎視眈々とターピン判事や、部下のビードル(こがけん)に復讐する機会を狙う。そしてラヴェットを慕う孤児のトバイアス(武田真治/加藤 諒)を巻き込み、スウィーニーとラヴェットは、奇想天外で荒唐無稽な計画を実行する…!!


《INFORMATION》

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3月9日(土)~3月30日(土)
東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

作詞・作曲:スティーヴン·ソンドハイム
脚本:ヒュー·ホイラー
演出:宮本亞門
出演:市村正親、大竹しのぶ、マルシア、山崎大輝、糸川耀士郎、唯月ふうか、熊谷彩春、安崎 求、上原理生、こがけん、武田真治、加藤 諒

チケット販売中!
詳しくは公式サイトへ

https://horipro-stage.jp/stage/sweeneytodd2024/



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