言葉に触れ、自分と向き合う
未来の自分へ手紙を贈れる喫茶
一年後の自分へ手紙を書ける喫茶店として、昨年12月にオープンした「封灯」。手紙を書いたり、読書をしたり、会話をしたりと、自由に言葉と触れ合える店内には、レコードの音楽とともにゆったりとした時間が流れている。
手紙を書けるオリジナルメニュー「TOMOSHIBI LETTER」を注文すると、オリジナルのレターセットを受け取れる。そこに同封されている詩やエッセイ、いくつかの質問に答えながら気持ちを整理する「リフレクションカード」を読み、1年後の自分に向けて思いのままに筆を進めていく。書き上がった手紙は、シーリングスタンプで封をして預けると、書いた日から1年後に自宅へと届く。そのときにしか味わえない思いを手紙にしたためることで、言葉たちが時を経て未来の自分を励ましてくれそうだ。甘いものとコーヒーでひと息つきながら、言葉を読み、書き、考えることで、自分と向き合うことができる。言葉を楽しみたい人、心安らぐ時間を過ごしたい人は、訪れてみてはいかがだろう。
アンティーク家具やインテリア雑貨、飾られている絵などは、オーナーの小山さんをはじめスタッフのみなさんで集めたもの。明るさや色味にこだわったというオレンジ色の照明が、あたたかみのある空間を演出している。
TOMOSHIBI LETTER」を注文するともらえるレターセット。店内にある万年筆や色鉛筆などを自由に使って、手紙を書き進めよう。レターセットにひと口スイーツとドリンクがついて2970円~。
書き終わった手紙を封筒に入れたら、シーリングスタンプで封を。好みの色の蝋を4つ選んで溶かしたら、ゆっくりとスタンプを押して留める。蝋が溶けるのを待つ時間、慎重にスタンプを押す瞬間も、日常にはない体験だ。
「A CUP OF LETTER」は、こだわりのスイーツやドリンクとともに、詩人でもある小山さんが綴った言葉を読むことができるメニュー。詩と飲み物のセット 770円~、詩と飲み物とスイーツのセット 1430円~。
店内では詩集やエッセイ集、オリジナルグッズなども販売。とくに人気なのは、詩や言葉をプリントしたドリップバッグ。自分用にはもちろん、大切な人へのちょっとしたギフトにも。「言葉珈琲」 330円(1つ)。
土・日・祝日のお昼どきは混み合うため、電話や店舗のフォームからの事前予約がおすすめ。21時まで営業し、よりすぐりの日本酒やワインも提供しているので、夕暮れ時にお酒を片手に過ごす時間もまたよさそうだ。
FUTO
台東区蔵前3-15-4
Tel. 070-8957-1727
[営]月・水〜金 13:00〜21:00(L.O.20:30)/土 10:00〜21:00(L.O.20:30)/日 10:00〜20:00(L.O.19:30)
[休]火(※祝日の場合は営業)
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