店内にはカウンター6席と、テーブル席が2卓。ソファやバーカウンターなど、店内の家具全般を制作したのは、アーティストの中村哲也。店名の由来は、スティーヴン・スピルバーグのSFドラマ「TAKEN」から。

NANZUKA TAKEN - 東京メトロ 渋谷駅(銀座線/半蔵門線/副都心線)[TOKYO METRO UPDATING]

グルメ, おでかけ

ギャラリー「NANZUKA」が運営する
驚きのアートバー

 7月8日、渋谷にまたひとつ新たな施設「渋谷アクシュ」が誕生した。地上23階建てビルの低層階には飲食店などが並ぶが、なかでも異彩を放つのが「NANZUKA TAKEN」。ギャラリー「NANZUKA」が運営するアートバーだ。

 「NANZUKA」は、2005年に渋谷で設立。メインストリームに属さない作家をフックアップし、世界へと送りだしてきた異端のギャラリストだ。田名網敬一や空山基など、数十名の作家が所属している。

 そんなギャラリーが運営するバーの空間は、オーナーの南塚真史氏がアートディレクションしている。店内中央には空山基の作品を取り込んだテーブルが鎮座し、佃弘樹やダニエル・アーシャムといった作家の作品も展示。スペースパンク的な独創的な空間が広がっている。

 お酒好きだという南塚氏だけあって、ドリンクメニューも充実。いつもと違う酔い気分を楽しみたい。

metro258_tokyo-metro-updating_1.jpg

壁の作品は、ポケモンとのコラボも話題となったNYを拠点とするアーティスト、ダニエル・アーシャムのドローイング。“架空の考古学”をコンセプトにした作品が、店の時空を非現実的なものとして演出する。

metro258_tokyo-metro-updating_2.jpg

ラグジュアリーブランドなど、さまざまなファッションブランドともコラボレーションする空山基。彼が1978年から制作をしている、「セクシーロボット」シリーズが、この店のヴィジュアルアイコンになっている。

metro258_tokyo-metro-updating_3.jpg

空山基のロボット彫刻作品を組み込んだテーブル。天板裏側はマジックミラーで、卓内は合わせ鏡構造。その天板の表面に天井からの映像作品が映り込むインスタレーションに。

metro258_tokyo-metro-updating_4.jpg

目玉の氷がのったジンベースのカクテルは、国立新美術館で開催中の田名網敬一展を記念した特別な一杯。レシピの開発は、「été」の庄司夏子が担当した。カクテル「記憶の冒険」 2500円(モクテルは2000円)

metro258_tokyo-metro-updating_5.jpg

フランスのワインを20種類以上、ウィスキーも30種類以上をそろえ、どちらもテイスティングコースを用意。ほかにも和菓子と抹茶のセットメニューの提供予定もあり、さまざまな楽しみ方ができる。

metro258_tokyo-metro-updating_6.jpg

会員制の個室スペースには、田名網敬一、ハロシ、山口はるみや大平龍一などの作品が。来年には、渋谷アクシュ内にギャラリー開設も予定している「NANZUKA」。作家と遭遇する機会もあるかもしれない。


NANZUKA TAKEN(ナンヅカ テイクン)

渋谷区渋谷2-17-1 渋谷アクシュ2階
[営]17:00〜24:00
[休]日・祝
Tel. 03-6712-6155
Instagram:@nanzuka_taken



グルメ, おでかけ


この記事をシェアする

LATEST POSTS