「GR SPACE TOKYO」は、明治通りの一本裏手に誕生。店内のエントランス付近にはソファが置かれ、カフェスペースになっている。入って左手の壁には作品が展示され、店内奥までギャラリースペースが続いている。

GR SPACE TOKYO - 東京メトロ 明治神宮前〈原宿〉駅(千代田線/副都心線)[TOKYO METRO UPDATING]

おでかけ

名機に触れて実感する
撮るよろこびと見る楽しさ

 コンパクトカメラの名機、リコーの「GR」。1996年に初代「GR1」が発売され、2005年にフィルムからデジタルカメラ「GR DIGITAL」に進化。その後もアップデートを重ねてきたが、携帯性に優れたサイズ感と広角単焦点のレンズにこだわり、撮りたいと思ったその瞬間を逃さないスナップカメラとして、いまも高い人気を誇っている。プロの愛用者も多い。

 そんなGRのコンセプトショップが、ストリートスナップの聖地とも言える原宿に、この8月オープンした。店内には、歴代GRシリーズがディスプレイされ、現在は品薄のため購入できないが、現行機種ももちろん展示。最新機種を試すことができる。また、ギャラリーも兼ねる空間には、写真も展示。名作と呼ばれるような写真集もたくさん用意されており、コーヒーを飲みながら、ゆっくりと作品を閲覧することができる。

 写真は携帯電話ではなくカメラで撮るのが楽しい。そんなことを、あらためて教えてくれるスペースだ。

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店内では、古今東西の名作写真集を自由に閲覧することができる。選書は吉祥寺の写真集専門店「book obscura」によるもの。本には二次元バーコードが添付され、book obscuraの在庫を確認することができる。

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GR SPACE TOKYOのオリジナルブレンドコーヒー(650円)。豆と焙煎は青山の「Little Darling Coffee Roasters」が手がけている。コーヒーの香りに包まれながら、写真集をめくっていると時間が経つのも忘れてしまう。

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店内では写真展も。オープニング展示は、「森山大道展」で、10月21日まで開催中だ。数量限定だが、サイン入りの写真集も販売している。日本を代表する写真家・森山大道はじつは初代GR1からのユーザー。

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GR SPACE TOKYOのオリジナルトートバッグ(200円)は、好きな位置にスタンプを押すことができる。GRのピンバッジ(500円)も購入して、思い出&お土産用にトートバッグのカスタマイズを楽しもう。

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現行モデルは、焦点距離28mm相当の「GR Ⅲ」と40mm相当の「GRⅢX」。どちらも人気で現在は品薄の状態だ。APS-Cセンサー搭載で約2420万画素。その美しい写りを見ればファンが多いのも納得だ。

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店内には歴代モデルをずらりと展示。その歴史は、フィルム機の初代から再来年で30年になるという。その間、さまざまなカメラが登場したが、GRはブレないコンセプトで、独自の輝きをいまも放ち続けている。


GR SPACE TOKYO

渋谷区神宮前6-16-19
原宿WATビル102
[営]11:30〜19:00
[休]火・水・祝
Tel. 0570-081996



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