過ごし方は訪れる人次第
銀座の庭をマイプレイスに
ソニービルといえば、かつての銀座のランドマーク。「街に開かれた施設」をコンセプトに1966年に誕生し、ビルの前には「銀座の庭」と呼ばれた10坪のパブリックスペースがあった。
そんなソニービルは2017年に閉館。解体途中のビルは「Ginza Sony Park」と名を変え「実験的な公園」として街に開放され、2021年に再びクローズ。そして、今年1月26日にグランドオープンを果たした。コンセプトは初代ソニービルを継承し、銀座の庭として、街に開かれた場所を目指すという。
この施設の大きな特徴は「余白」だ。ビル内のベンチで待ち合わせをしたり、屋上でひと休みしたり、公園という名前の通り、訪れる人が各々の時間を過ごすための空間的余白を大切にしている。だから、B3のレストラン含め、常設テナントはない。代わりに、その時々でさまざまなアクティビティがインストールされ、訪れる人の感動を誘う。ちなみに現在は「Sony Park展2025」を開催中。生まれ変わった銀座のランドマークを訪れてみよう。
第一弾のアクティビティは、ソニーグループの6事業をさまざまなテーマに変換し開催する「Sony Park展 2025」。6月22日(日)までPart1&2と展示を入れ替えて開催。入場無料で事前予約制。
「音楽は、旅だ」をテーマにVaundyがキュレーションする「音楽の地層」。「僕の心の曖昧な地層」をテーマにVaundyが200曲を選曲し、来場者はヘッドホンで楽曲を聴くことができる。
YOASOBIのプログラムテーマは「半導体は、SFだ。」。来場者の心音を読み取り生成した「心音オブジェクト」が、「HEART BEAT」の楽曲に合わせて、躍動する。オブジェクトはスマホで持ち帰ることも。
「ファイナンスは、詩だ。」をテーマに羊文学の歌詞にフォーカスを当てた「Floating Words」は、「more than words」と「光るとき」の楽曲に合わせて、会場内の水盤に言葉が広がっていく。
「Ginza Sony Park」は、余白を大切にしているからこそ、建物は周囲のビルよりもあえて低くしたという。5Fの屋上スペースには、先日発表されたソニー・ホンダモビリティの「AFEELA」を展示中。
B3の「Nibun no Ichi」では、銀座にゆかりのある「洋食」をテーマとした料理を提供。一皿には、1/4サイズの料理が2品。つまり1プレートでハーフポーションとなっており、小腹を満たすのにちょうどいい。
Ginza Sony Park
中央区銀座5-3-1
[営]11:00〜19:00
[休]不定休
https://www.sonypark.com
@ginzasonypark