ハロウィーンが終わって11月に入ると、クリスマスツリーが飾られ、街並みがイルミネーションに彩られるなど徐々にクリスマスムードが高まっていきます。
本場ヨーロッパでクリスマスまでの約1カ月間開かれる冬の風物詩「クリスマスマーケット」が最近では東京をはじめ、大阪や名古屋、札幌など全国各地で行われるようになりました。
ドイツの建築様式を一部取り入れた歴史的建造物の「横浜赤レンガ倉庫」(横浜市中区)では11月26日から約1カ月にわたって「Christmas Market (クリスマスマーケット)in 横浜赤レンガ倉庫」が行われます。横浜市は、ドイツで最初にクリスマスマーケットが開かれたとされるフランクフルト市とパートナー市であることなどから2010年から開催しており、今年で7回目となります。
横浜赤レンガ倉庫で行われるクリスマスマーケット。遠くにはベイブリッジも望めます(写真は昨年、横浜赤レンガ倉庫提供)
今年は会場全体をホワイトやシルバーカラーの装飾で統一して大人のホワイトクリスマスを演出、ドイツの雪深いクリスマスマーケットを再現するそうです。エントランスを入り、暖かい色合いのLEDライトで飾られたモミの並木を進むと、15台の木の屋台(ヒュッテ)が広がります。「シュトーレン」と呼ばれるクリスマスのケーキや「グリューワイン」(ホットワイン)、ソーセージなどドイツのクリスマスに欠かせないフードやドリンクのほか、ドイツ・エルツ地方の人形などの伝統工芸品を販売します。まるで本場ドイツのクリスマスマーケットにいるような気分になること請け合いです。
毎年好評の「バウムクーヘン」は、目の前で焼き立てを提供するだけでなく、ジャムやチョコレートなど好みのトッピングができるようになりました。さらに、今年はあつあつのホットチョコレートをたっぷり塗った特大のマシュマロも初登場します。棒にさしての提供なので、マーケットの食べ歩きを楽しめます。
さらに、会場の海側にはマーケットのシンボルである高さ10メートルの本物のモミの木のツリーが飾られ、雰囲気を盛り上げます。ちなみに昨年は11月26日から12月25日までの計30日間で、65万人以上が来場したそうです。
暖かい色合いのLEDライトで飾られたモミの並木 (写真は昨年、横浜赤レンガ倉庫提供)
クリスマスのフードやドリンク、伝統工芸品などが販売される木の屋台 (写真は昨年、横浜赤レンガ倉庫提供)
クリスマスには欠かせない飲み物、白の「グリューワイン」(ホットワイン) (写真は昨年、横浜赤レンガ倉庫提供)
クリスマスのブーツ型マグに入ったグリューワイン (写真は昨年、横浜赤レンガ倉庫提供)
クリスマスマーケットは、11月30日に一番近い日曜からクリスマス前までの期間(4回の日曜日をはさむ)の「アドベント」(待降節)と呼ばれる時期に開かれます。「アドベント」とは「到来」を意味し、救世主イエス・キリストの到来を心待ちにする時期のことです。ヨーロッパの教会では、アドベントの最初の日曜日からクリスマスの準備を始めるといいます。
とくにドイツでは、ほぼ全ての都市でクリスマスマーケットが開かれ、大都市から小さな町までその数は2000以上にも及ぶそうです。歴史的な建造物の立ち並ぶ旧市街地が美しいイルミネーションで彩られる光景はさながらおとぎの国のようです。
ドイツの雰囲気満点の横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットが待ち通しいですね。
◆「Chistmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」は、横浜市中区新港1丁目1の横浜赤レンガ倉庫イベント広場で、11月26日(土)~12月25日(日)(荒天・強風の場合、休業することがあります)。
ライトアップは午後4時~午後10時(12月17日~25日は午後4時~午後11時、ツリーのみ午前零時)問合せは、☎045・227・2002(横浜赤レンガ倉庫2号館インフォメーション)。