桜の開花時期に合わせた春の夜間特別拝観が25日から始まった世界遺産、清水寺(京都市東山区)では夜間のライトアップが行われています。
今年は本堂の檜皮(ひわだ)ぶき屋根の全面ふき替えのため、本堂は工事用の丸太組みにすっぽりと囲われ、いつもとは異なる「清水の舞台」が闇夜に浮かび上がっていました。
工事用の丸太組みにすっぽりと囲われ、いつもとは異なる景色が臨める清水寺 (写真報道局・寺口純平撮影)
江戸時代の1633年に再建された本堂のふき替えは1964~67年に実施して以来約50年ぶり。屋根の面積が約2050平方メートルと広大なため、檜皮の確保を8年前から行ってきたそうです。6月には本堂が屋根とシートですっぽりと覆われ、東京五輪イヤーとなる2020年3月までに修理を終える予定だそうです。
境内には山桜やソメイヨシノなど約1000本の桜があり、約500基の照明が点灯すると、うっすらと色づきながら開花を待つ桜のつぼみが照らし出されていました。また、清水寺から夜空に向かって放たれるおなじみの青い一筋の光も彩りを添えていました。これは観音様のご慈悲の心を表したものだそうです。
工事用の丸太組みにすっぽりと囲われ、いつもとは異なる景色が臨める清水寺 (写真報道局・寺口純平撮影)
京都の桜の開花は、昨年は平年よりも5日早い3月23日でした。今年は、3月いっぱい気温が低めの状態が続く見込みなので、開花は3月末の見込みで、見頃は4月上旬といいます。
世界最大の旅行サイト「Trip Advisor」上に投稿された旅行者の口コミ評価をもとに選んだ「日本の展望スポット2017」で6年連続の1位を獲得した清水寺。例年とは異なる桜とライトアップのコラボを楽しんでみたいものですね。
夜間特別拝観は4月9日(日)まで行われます。午後6時~9時(受け付け終了)。拝観料が必要です。
◆清水寺のホームページは、http://www.kiyomizudera.or.jp/