「ビジネスウーマン アワード」に選出された長谷川さんに現代美術の魅力や活動について聞いた。一問一答は以下の通り。
――受賞の感想は
「マダム・クリコは(人々が)潜在的に必要としているものを見つけることが得意な女性だったと思う。現代美術は、鑑賞者にいままでにない発見をしてもらうことの連続だ。愛飲家や鑑賞者にどうアプローチするのか、常に〝人〟のイメージがあるところが共通していると思う」
――現代美術の魅力は
「例えば、金沢21世紀美術館にあるレアンドロ・エルリッヒ作『スイミング・プール』は底まで深くみえるが、水面から10㌢下にガラスを張り、底からも鑑賞できる。雨が降れば波紋が広がり、晴れると光が反射する。海で泳いだ記憶などを美しく思い出させたり、違うイメージに変換したりする力があると思う」
――難解な印象のある作品をどう伝えているか
「現代美術は語る力が重要だと思う。成果や報告ではなく、作品をみて自分が想像した物語を話してほしい。そうすることで聞き手に解釈の余地が生まれ、さらに物語を誘発していく。ビジュアルや短文が中心のSNSで瞬間的にコミュニケーションをとるのもいいが、自分はどう思うか語る深いコミュニケーションも必要になっていると思う」