受け入れて、見える世界が変わりました
10月26日(金)に公開される映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』。地方の遊園地に配属された超一流ホテルチェーンの新入社員・波平久瑠美(波瑠)が不服に思いながら、「魔法使い」の異名を持つカリスマ上司・小塚(西島秀俊)らに導かれて成長する姿を描いた。
「久瑠美は(仕事が)『嫌だ、帰りたい』と言っていても、周りの人たちのことが見えるようになると、がんばってやり遂げます。いまの若い人の感じと、(小塚ら)格好いい大人たちを描ければと思いました」と監督の波多野貴文さん。遊園地という非日常の場所を舞台としつつ、誰もが共感できる"仕事"をテーマとして心温まる作品に仕上げている。
大学で建築を学び、卒業後は中学時代から憧れていた映画の世界を目指した。テレビドラマの演出などを経て、2010年に『SP THE MOTION PICTURE 野望篇(へん)/革命篇』で映画監督デビュー。目標に向け着実に進んできたようにみえるが、久瑠美にかつての自身を重ねる部分もあったという。
「演出補から入り、『俳優のスリッパを並べるために来たんじゃない』と思ったこともあります。でも、いまできる仕事はそこまでなんだと受け入れて、見える世界が変わりました」
久瑠美は仕事に向き合い、小塚や仲間に助けられ、徐々にやりがいを見いだしていく。だが、小塚の秘密を知り…。アクション作品のイメージが強いが、今作のクライマックスは鮮やかな演出で爽やかな感動を呼びおこす。
「どんな作品でも基本的な姿勢は変わらないので、得意、不得意は決めずにやってみようと思っています。観客が一瞬でも普段の生活から離れ、息抜きができるような作品を届けたい」
はたの たかふみ
1973年、熊本県生まれ。テレビドラマの演出補で多くの作品に参加し、2005年にドラマ「逃亡者 木島丈一郎」で初演出。10年に『SP THE MOTION PICTURE 野望篇/革命篇』で映画監督デビューし、アクションからラブコメまで幅広い作品を演出を手がける。

『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
10月26日(金)全国順次公開。
監督:波多野貴文
脚本:吉田恵里香
原作:小森陽一
出演:波瑠/西島秀俊/岡山 天音/深水元基/中村 倫也/濱田マリ/橋本 愛/柄本明
配給:HIGH BROW CINEMA、ファントム・フィルム