東京・上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」。10月に配布したメトロポリターナ臨時増刊号の好評を受け、掲載したフェルメール作品を5回にわたって紹介します。
牛乳を注ぐ女
フェルメール作品のうち、最もよく知られるもののひとつ。女性が牛乳を注ぐという平凡な日常の所作を、明晰な線と色彩をもって女性の圧倒的な存在感を表現し、写真のようなリアリティある描写で、印象的な絵画に仕立てた。この女性は、まるで手で触れられるかのようにそこに存在していて今にも牛乳を注ぐ手を止めて水差しを卓上に置くかのようだ。
Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908 
ワイングラス

『ワイングラス』1661-62年頃 ベルリン国立美術館 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Jörg P. Anders
初期から中期へさしかかる過渡期の作品。楽譜や古楽器のリュートが置かれた「愛」を暗示する室内で、男性が女性にワインを勧めている。ステンドグラスの窓には馬具を持つ女性が描かれているが、手綱を持つ女性は伝統的に“節度”を表すため、室内での色恋沙汰を戒める寓話と考えられている。
フェルメール展
会場:上野の森美術館(台東区上野公園1-2)
会期:2019年2月3日(日)まで ※12月13日(木)は休館
開館時間 9:30~20:30 ※日程によって変更あり (1日を6枠に分けた日時指定制の入場)
前売り入場券:2500円、高校・大学生1800円、小学・中学生1000円
購入はフジテレビダイレクト(http://fujitvdirect.jp/vermeer/)、インフォメーションダイヤル TEL0570-008-035 (9:00~20:00)など
詳細は、www.vermeer.jp/