28日、京都地方気象台から二条城の桜の満開が発表されました。京都の桜の開花や満開の基準となる「標本木」は二条城にあります。1週間前は、数輪の開花だけだったのに、今はこのように大きく咲き誇った花をたたえています。
たくさんの花を付けた二条城の標本木
満開は平年より6日、昨年よりなんと10日も早いそうです。
今年はラニーニャ現象の影響で2月が記録的な寒さとなり、2月末から急に暖かい日が続き、桜のつぼみの生長が加速したためと考えられます。
両側に広がる桜の園
こうした傾向は、京都より1週間前に満開を迎えた東京や他のエリアでも見られ、北日本の開花も平年並からやや早いということです。
桜は日本人の心に強く訴えかけるものがあります
二条城には、ソメイヨシノや山桜、枝垂れ桜など50品種300本の桜が咲き誇ります。早目に咲いたかんひざくらやけいおうざくらは花吹雪を迎えましたが、ソメイヨシノは今まさに満開。
重要文化財「唐門」の脇にある桜も見頃を迎えています
4月15日までは、城内で「さくらまつり」が開かれ、京都の名産品販売や特設ステージイベントを行います。
また、夜は城内に咲き誇る山桜や里桜、八重紅枝垂桜などの桜や庭園などをライトアップして、幽玄の世界を演出しています。
週末はお花見日和となりそうですね。 (写真はすべて3月29日、田中幸美撮影)
さくらまつりではさまざまな名産品やおいしいものがそろっています
◆「二条城桜まつり2018-桜の宴-」は、京都市中京区二条通堀川西入二条城町541の世界遺産元離宮二条城で、4月15日(日)まで開催中。昼は午前8時45分〜午後5時(最終受付午後4時)、夜のライトアップは午後6時~午後9時30分(最終受付は午後9時)。昼と夜は入れ替え制で、いずれも大人600円。