空間のアート演出を手がけるクリエーティブ集団「NAKED(ネイキッド)」によってプロジェクションマッピングが施された唐門=京都市中京区の二条城(田中幸美撮影)

《京都》世界遺産・二条城で「桜まつり2019」開催

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  京都市の世界遺産・二条城では桜が咲くこの時期、「二条城桜まつり」を開催しています。今年は世界遺産に登録されて25周年の記念すべき年。日中の観覧に加え、4月14日までは恒例の夜間観覧が行われ、唐門のプロジェクションマッピングや桜の通り道のライトアップが楽しめます。
昨年の桜まつりには10日間で30万人以上が訪れたそう。すっかり春の風物詩として定着しつつありますね。

「二条城春のライトアップ」⑦.jpg重要文化財の唐門のプロジェクションマッピングは今年3回目になります


 一昨年は鶴、昨年は龍、そして今年は蝶です。重要文化財の唐門に彫り込まれた生き物に桜の精霊が宿り、来城者を春の宴に誘うという演出のプロジェクションマッピングショーです。
青い蝶が唐門から飛び立ち、金色に変化して桜吹雪の中を美しく舞い上がりながら城内へと来城者を誘います。

「二条城春のライトアップ」⑪.jpg唐門のプロジェクションマッピングは門だけでなく、地面にも映像を映し出します。ちょうど左の下の方に蝶が見えますね


 唐門から進むと、サトザクラが咲き誇る桜の園が待ち受けています。桜の園を通り抜ける桜の小径を今年初めて整備。その先にはフォトスポットともなっている菜の花イルミネーションが待っています。

「二条城春のライトアップ」⑧.jpg桜の小径を通り抜けると摩訶不思議な世界が広がります


 通常は非公開となっている庭園の清流園では、今回の夜のライトアップを演出したクリエーティブ集団「NAKED(ネイキッド)」と立命館大学とのコラボが実現しました。スマートフォンの光を当てると照明が動き出す演出や、ベンチに座ると目の前の桜の木々が光るなど、複数のセンサーを活用して来城者の動きによって光が変化させ、桜の体験型ライトアップ演出を行います。
京都の名産や名店の飲食ブース、物販コーナーなどからなる「お花見屋台広場」では、美味しいものをいただいて一休みしましょう。

「二条城春のライトアップ」⑥.jpg撮影した日には月も出ていました


 二条城には山桜をはじめサトザクラ、八重紅枝垂桜など50品種300本もの桜が順番に咲いていきます。また、京都の桜の開花を決める「標本木」は二条城にあります。
 京都地方は寒の戻りで、当初の開花予想の24日よりも遅れる見込みで、来週初めとなりそうです。となると、満開は3月末から4月初旬にかけてになることでしょう。開花の頼りが待たれますね。

「二条城の桜」③サイズ.jpg昨年の二条城の桜。開花が待ち遠しいですね

 

「二条城の桜」⑥.jpg清流園前の桜のアーチは、昨年の台風の影響でこのような景色が見ることができないかも


 さらにお知らせです。和装での来城者は、入城料及び夜間観覧料が無料になります。

「二条城桜まつり2019」は4月14日(日)まで。昼間の観覧は午前8時45分~午後5時、夜間観覧は午後6時~9時30分(最終受付は午後9時)。大人600円、中・高校生350円、小学生200円(税込み)
 


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