あご丸干しとアオサのあご出汁炒飯は食欲をそそります

長崎・上五島の味を都内22店舗で 新鮮魚やうどんの料理フェア 21日から

グルメ, おでかけ

 飲食店や物販店を展開する「際コーポレーション」は、21日(土)から3月20日(月)の2カ月間、長崎県・上五島の食材や特産品を使った料理フェア「上五島のごっつ。フェア2017」を、都内の和洋中22の飲食店舗で開催します。4回目となる今回は、実施店舗を拡大し、和食、洋食、中華の多彩なバリエーションでメニューを提供します。

マルオトさんの生ガキ


 九州の最西端に位置し、大小合わせて約150の島からなる長崎県の五島列島は、中通島と若松島などを中心とする「上五島」(新上五島町)と、福江島を中心とする「下五島」(五島市)で構成されます。

鯨見山展望台からのオーシャンビュー (新上五島町提供)


蛤浜海水浴場 (新上五島町提供)


 今回のフェアは、上五島にスポットを当てました。周囲を海に囲まれた上五島は、黒潮が運ぶ豊富なプランクトンと、リアス式の複雑な海岸線のおかげで日本でも有数の好漁場に恵まれ、漁業が主産業です。今の時期なら、ブリやヒラマサ、アジなどが旬です。

ヤリイカ冬筍のXO醬炒め


新鮮な魚貝の鍋料理


 さらに、上五島は、〝幻のうどん〟と呼ばれる「五島手延べうどん」や「かんころ餅」など伝統ある特産品にも恵まれています。この新鮮食材と伝統特産品を使用して各店が工夫をこらしたメニューを取りそろえました。
 ちなみに、「ごっつ」は五島列島の方言でごちそうを意味します。
 上五島の五島手延うどんは、遣唐使によってもたらされたと伝えられるほか、「元寇の役」に捕虜となり、五島に住みついた中国人が教えたなど諸説ありますが、大陸から伝わったことは間違いないようです。
 島に自生する椿からとれる食油としては最高級のつばき油とミネラル豊富な塩を使用。独特の風味を生み、のどごしとコシの強さが特徴です。

五島手延うどん(新上五島町提供)


 かつては家庭で食べるだけの量だけが手作りされ、うどんの乾燥に適した冬場しか作られなかったことから、幻のうどんといわれていました。上五島には約30軒の製造事業所があります。下五島にはたった1軒しかないため、五島手延うどんは上五島の名産といえます。
 また上五島は、国指定重要文化財の頭ヶ島(かしらがしま)天主堂をはじめとする29の教会が現存することから、大浦天主堂(長崎市)や江上天主堂(五島市)などとともに「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産への登録を目指しています。

頭ヶ島天主堂(新上五島町提供)


昨年12月に行われた青砂ヶ浦天主堂のイルミネーション=長崎県新上五島町(写真報道局・山田哲司撮影)


 新上五島町観光商工課の安永佳秀さんは「まず22店舗で、新鮮な魚や五島手延うどんなど島の食材を味わっていただき、島の空気のいい夏場にはぜひ島にお越しいただいて、本場の味を楽しんでいただきたいです」と話しています。
 

◆「上五島のごっつ。フェア2017」は、1月21日(土)~3月20日(月)、「日本列島酒場 上五島」(渋谷)や「たつみ屋」(秋葉原、浅草)などの和食9店をはじめ、「パリアッチョ」(深川、丸の内、汐留、芝)や「マルゲリータパリアッチョ」(神楽坂)などの洋食イタリアン7店、タイガー餃子会舘(渋谷)や「青菜」(丸の内)など中華6店、際コーポレーション運営の都内計22店舗で行われます。
詳しくは際コーポレーションのHPで、https://www.kiwa-group.co.jp/news/news.php?id=58
新上五島町のHPは、http://official.shinkamigoto.net/


LATEST POSTS