京都花街の春公演のトップを切って上演される「北野をどり」が25日から始まります。24日には京都市上京区の上七軒歌舞練場で前夜祭が行われ、出演する27人の芸舞妓らが本番と同じあでやかな舞いを披露しました。
舞踊公演は2部形式になっていて、全体を貫くテーマはこの季節にふさわしい桜です。
1部の「花折女房」は、狂言の演目「花折」をモチーフにした舞踊劇。何よりも酒が大好きという亭主とちょっと気の強い女房のやりとりが滑稽なお芝居です。女房の留守中に満開の桜の庭に遊女を招き入れたことがきっかけで起きる2人の痴話げんかをユーモラスに描きました。
第2部の「京洛の四季」では、夏の祇園祭や秋の紅葉、雪の金閣寺、そして春の醍醐の桜など京の四季折々の名所を次々に純舞踊で紹介していきます。
そして、フィナーレを飾る恒例の「上七軒夜曲」では桜吹雪のなか、芸舞妓が勢ぞろいして圧巻の舞台を展開します。招待客からは大きな拍手が送られていました。
1日2回公演で、お茶席券付き観覧料は4800円(税込み)。問い合わせは上七軒歌舞会(☎075・461・0148)。この春、京都を旅する方にお勧めの舞台です!