琵琶湖疏水の航路上にはたくさんの見どころが。秋には水路にせり出すようにした木々の紅葉が楽しめます(写真・田中幸美)

《京都》琵琶湖疏水をめぐる観光船が来春復活

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 京都には琵琶湖から引いた人工運河「琵琶湖疏水」が流れているのをご存じですか。平安神宮や動物園などのある岡崎エリアを散策したときに目にする水路が琵琶湖疎水です。ちなみに南禅寺の水路閣は琵琶湖疎水の支流ですね。琵琶湖疎水は、琵琶湖のある滋賀・大津から京都まで、京都市内をかなり広域的に張り巡らされた水路で、全長約35キロもあります。

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琵琶湖疏水は明治時代、天皇が東京に移られ、衰退してしまった京都をなんとか復興しようと造られました


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春には満開のサクラを見ながら疏水の船旅も楽しめます。こちらは、春に運航する遊覧船


 その琵琶湖疏水をめぐる観光船が来春、67年ぶりに復活することになりました。
 観光船は全長7・5㍍、幅2・1メートルで、12人乗りの屋形船2隻を京都市がこのほど新造しました。来年3月29日に運航を開始し、11月28日までの間、春秋の観光シーズンを中心に計82日運航する予定です。

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新しい観光船のお披露目会が開かれ、門川大作京都市長や越直美大津市長らが水路の旅を楽しみました


 観光船が運航するのは京都の蹴上から滋賀・大津までの8・7キロです。上りは35分で1日4便、下りは55分で1日5便が運航するほか、下りの1便は山科に寄るので、山科で下りたり乗ったりすることができます。料金は平日4000円、土日祝5000円、サクラや紅葉などのトップシーズンは8000円です。
 琵琶湖疏水の航路上にはさまざまな見どころがあります。日本最初の鉄筋コンクリート橋や京都御所に防火用水を送るために造られた「旧御所水道ポンプ室」、春はサクラと菜の花が咲き誇り、秋には水面に映る美しい紅葉を楽しむことができます。

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秋にはこのように水面に映った美しい紅葉を楽しめます


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第一トンネルの洞門には山形有朋の扁額を見ることができます


 琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を潅漑(かんがい)用水や物資の運搬・発電などに活用するため第1疎水が明治32年に造られました。明治に入って事実上の首都が東京に移り、衰退していた京都を復興させようと建設されました。今では琵琶湖疏水は京都市民の貴重な飲料水にもなっています。

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航路上にはトンネルや橋など産業遺産ともいえる見どころがたくさんあります


 春のサクラの時期、琵琶湖疏水の水路旅がお薦めです。(写真はすべて田中幸美)

琵琶湖疎水観光船の予約は2018年2月1日から受け付け開始。問い合わせは、JTB西日本京都支店内びわ湖疎水船事務局、☎075・365・7768(2月1日から)



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