障子を開け放つと広がる「清流園」は、普段は非公開の庭園です=京都市中京区の二条城 (写真・田中幸美)

《京都》二条城の非公開庭園を眺めながらスペシャルなランチ弁当はいかが

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 京都は1年を通して大人気の観光地ですが、冬場は盆地特有の厳しい寒さもあって比較的観光客が少なく、いつもよりゆっくりとした時間を過ごすことができます。
 京都でも5本の指に入る人気の観光スポット、世界遺産「元離宮二条城」。昨年末には4月からの入城者数が200万人を突破、今年度は史上最多の入場者数となるのではないかといわれています。

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昨年3月に修復が終了した重要文化財の東大手門から中に入ります


 そんな二条城で2月1日から3月2日までの冬季限定で行われるスペシャルな企画をご紹介しましょう。


 まずは、通常は非公開の美しいお庭「清流園」を眺めながら、園内の「香雲亭」で京料理のお弁当に舌鼓を打つおいしい企画です。
 お弁当は、枝垂れ桜で有名な円山公園(東山区)内にある京料理「いそべ」が提供します。京都を代表する食材、湯葉をメインにしたメニューで、くみあげゆばや包みゆば揚げ出し、甘鯛東寺蒸し、ゆばちりめん山椒ご飯、白味噌仕立ての汁などからなる、その名も「早春二の丸御膳」です。

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ぎおん提灯を模した弁当箱に入れられたおばんざいの数々は、京料理を代表するものばかり


 いそべのある祇園にちなんで、ぎおん提灯をモチーフにしたかわいい赤い二段の弁当箱に入れられています。開けるときにワクワクしますね。さらに、弁当箱は京漆器の老舗「象彦」(中京区)が特別に製作したそうです。

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ぎおん提灯をモチーフにした赤い弁当箱は漆器の「象彦」の特注品


 お弁当をいただきながらふと外に目をやると、そこには冬の優しい陽光を受けながら輝く庭が広がります。清流園です。

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美しい庭園を眺めながらお弁当に舌鼓を打つなんて、至福の時ですね


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試食会に参加した門川大作京都市長(右端)は公務の際はいつも着物姿。歩くまち京都の〝広告塔〟です


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この素敵な建物でお庭を眺めながら特別な昼食がいただけます


 「清流園」とお弁当をいただく建物「香雲亭」は河原町二条にあった江戸時代の豪商、角倉了以の屋敷跡から建築部材や庭石、樹木などを移築して作ったそうです。和風庭園と芝生のある洋風庭園の和洋折衷庭園となっています。二条城ウエディングや茶会など限定されたイベントのとき以外は非公開といいますから、貴重な体験ですね。

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清流園は、角倉了以の屋敷跡から庭石や樹木を移築して作られました


 さらに特別企画は続きます。
 江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜が1867(慶応3)年に大政奉還を表明した場所が国宝・二の丸御殿です。二の丸御殿は通年で見学することができますが、大広間の長い廊下にある障子を開け放って二の丸庭園を眺めることができる特別な企画は2月1日~3月2日の冬季限定です。

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開け放たれた障子から二の丸庭園を臨むことのできる企画は冬だけ(写真提供・二条城事務所)


 国の特別名勝に指定されている二の丸庭園は、後水尾天皇の行幸のために作事奉行、小堀遠州によって改修されたもので、どの御殿からも鑑賞できるように作られています。

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雪の降り積もった二の丸庭園は、清冽な佇まいを見せます(写真提供・二条城事務所)


 冬限定のスペシャルな企画を体験するためにこの冬は二条城を訪れてみませんか。(写真はすべて田中幸美)

◆いそべの「早春の二の丸弁当」は、2月1日(木)~3月2日(金)、午前11時30分~午後0時30分、午後1時~2時の2部構成で、1日限定48食。3500円(税込み)。問い合わせと予約は、☎075・551・1203(京料理いそべ・午前10時~午後4時)。予約は前日の午後4時までに。
元離宮二条城は、京都市中京区二条城町541、午前8時45分~午後4時(午後5時閉城)。二の丸御殿の障子の開放は、2月1日(木)~3月2日(金)。問い合わせは☎075・841・0096(二条城事務所)。



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