なかなかお出かけしにくい時期だけど、家にいながらでも東京のいろんな店の魅力を楽しみたい! これまでに『メトロポリターナ』本誌で紹介した店のなかから、おうち時間を充実させてくれるアイテムをご紹介。
錦糸町/すみだ和ガラス館 廣田硝子
暑さを吹き飛ばすものといえば、フルーツあんみつやかき氷といった冷たい甘味。そんな甘味を味わうとき、さらに涼しさを感じさせてくれるのがガラスの器だ。
今回ご紹介するのは、職人のハンドメイドにこだわる「廣田硝子」のガラス製品。1899年創業のこちらでは、創業時から伝わる貴重なデザイン資料を元に、手仕事による伝統的な製造を継承しながら、現代にも調和する“和ガラス”をつくり続けている。その種類は、酒器やコップ、小皿やカトラリーにいたるまで、実にさまざま。どこかノスタルジックで、レトロな雰囲気のガラス製品が揃っている。
廣田硝子のなかでも、特にこれからの季節に涼を感じさせてくれるアイテムがこちら!
「雪の花」

特徴は、職人の手作業によってあぶり加工で生み出される乳白色のフチ。昭和に制作した型で現在も製造されているため、どこか懐かしさが漂う。おうちでかき氷を楽しむときにも、涼しさが倍増しそう!
「究極の日本酒グラス」

日本酒のためにデザインされた酒器。香りと米の旨味を包み込む「蕾」は純米酒に、香りがふわっとやさしい味わいが広がる「花」は大吟醸に。キンキンに冷やした日本酒を飲むときにも。
昨今、ガラス食器に代わるものとして使い捨て容器が増え、ガラス食器の需要と生産が減りつつある状況にある。
4代目の廣田達朗社長は、「今後もガラス製品が使われるかどうかは、ますます重要な局面を迎えていくと思います。環境にやさしいガラスは、サステナビリティー(持続可能な社会)の観点からも有効な素材です。多くの方々に、ガラス製品を知って使っていただく機会をつくることが、廣田硝子の役割だと考えています」と語る。
伝統や職人の手仕事を感じられる和ガラス。そんなガラス製品で、この夏はぜひ食卓を彩ってみたい。
廣田硝子のガラス製品は、錦糸町にある「すみだ和ガラス館」のほか、オンラインショップでも購入可能。不期的に開催されているガラスワークショップでは、ガラス加工体験を体験することも。詳しくは、廣田硝子のWEBサイトから。
「廣田硝子」のアイテムは、「古くて新しい職人の手仕事 懐かしいガラス器を探しに」でもご紹介している。あわせてチェックしてみて。
*掲載した写真は、すべて廣田硝子よりご提供いただきました
HIROTA GLASS
墨田区錦糸2-6-5
[TEL]03-3623-4145
[営]11:00〜17:00
[休]日・祝 ※土曜は不定休
https://hirota-glass.co.jp
オンラインショップ https://hirotaglass.shop-pro.jp