古くから、ガラスの街としても知られる錦糸町。時代を超えて伝わる、味わい深いガラス器を探しに行こう!
創業明治32年「復刻ガラス」が新しい!
『すみだ和ガラス館 廣田硝子』
明治から昭和にかけ、ガラスの街として栄えた錦糸町。この地に創業して120年以上という廣田硝子は、東京でもっとも歴史あるガラスメーカーだ。近年は、「日本文化に根ざしたガラス器を」というコンセプトのもと、大正・昭和から残る金型や伝統技法を使って、「復刻ガラス」も製造している。とくに注目したいのは、乳白色の紋様をあしらった復刻製品「大正浪漫シリーズ」。大正時代に流行した「あぶり出し技法」を用いているが、その製法を継承するのは、いまや国内では廣田硝子のみ。「昔の製法は手間がかかるため、廃れてしまったものも多いのですが、できる限り貴重な技術を後世に残していきたいですね」と、4代目の廣田達朗社長。ノスタルジックなガラス器の数々が並ぶ店内で、お気に入りをじっくり選びたい。





SUMIDA WA GLASSKAN HIROTA GLASS
墨田区錦糸2-6-5
[TEL]03-3623-4145
[営]11:00〜17:00
[休]日・祝 ※土曜は不定休
https://hirota-glass.co.jp
色とりどりの輝きにときめく
『すみだ江戸切子館』
江戸切子は、藍色や紅色をはじめとした色ガラスに、さまざまな角度や深さでカット(切子)を施してつくられる。カットした紋様に光が入り込んで屈折し、キラキラと反射する姿は江戸切子ならでは。繊細な伝統紋様や花鳥風月をデザインした紋様も魅力。切子には薩摩切子もあるが、実は歴史が古いのは江戸切子。江戸時代後期、江戸に住むガラス職人が、ヨーロッパから持ち込まれたガラス製品の表面に切子を施したのがはじまりと伝えられている。その当時、江戸の街には切子をつくる独特の音があふれていたのだとか。「切子の食器ひとつで、食卓がパッと華やぎます」と、すみだ江戸切子館の広田節子さん。同館では、熟練職人の作業風景を間近で見ることができ、切子づくりも体験できる。

七宝(しっぽう)柄の中に星の入ったデザインは、すみだ江戸切子館のオリジナル。切子の紋様は伝統的な柄から新しいデザインまでさまざま。眺めているだけでも楽しい。七宝繋ぎ紋様乾杯グラス 各1万6000 円
江戸切子のつくりかた

01.
外側に薄手の色ガラスを溶着させた「色被せガラス」の器に、紋様を彫り込む。天然の砥石や工業用ダイヤ粒を練り込んだグラインダーを使い分け、紋様を削っていく。

02.
削り出した紋様部分を、桐製の円盤で丹念に手磨きする。曇っているガラス部分が透明に輝きだすまでしっかり磨く。すみだ江戸切子館では、すべて手磨きにこだわり、ていねいに仕上げている。

併設工房で体験もできる!
併設の工房では、江戸切子体験もできる。「海外からの旅行者やクラフト好きの方など、みなさん、楽しかった!と言ってくださいます」(広田さん)。世界に一つだけの、オリジナルの切子づくりを楽しんで!予約は電話、またはメールにて。(体験教室 1回4000円)

SUMIDA EDOKIRIKO KAN
墨田区太平2-10-9
[TEL]03-3623-4148
[営]10:00~18:00
[休]日・祝
info@edokiriko.net
