世界一のダンスグループの異名を取る「s**t kingz」(シットキングス・シッキン)が2年ぶりに新作を引っさげて3回目の単独公演を行います。タイトルは「Wonderful Clunker(WC)-素晴らしきポンコツ-」。テーマはなんと「トイレ」です。今回、「テルマエ・ロマエ」でおなじみの人気漫画家、ヤマザキマリさんがシッキンのために脚本を書き下ろしました。9日からの公演を前に意気込みやダンスへの思いなどをメンバーに聞きました。
 シッキンは、リーダーのshoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人によるダンスチームです。
 今回のテーマ「トイレ」を考えついたのは若いダンサーの演出を手がけたり、ミュージカルに出演するなど活躍の場を広げるOguri。「始まった瞬間にドアが4つあって、いきなりドアがガーッと空いてみんながトイレに座っていたら面白いなあと。アイデアをメモしていて、いつみんなに話すかタイミングを見計らっていました」といいます。そして、「トイレは人によって時間の過ごし方や持つ意味が違うので、トイレを使ってパフォーマンスできたら結構面白いことができるかも」(shoji)と、メンバー全員が一致しました。そもそもチーム名は、「客が失禁するくらい素晴らしいパフォーマンスを見せよう」と付けられたので、まさにトイレは彼らにぴったりのテーマです。

舞台のセットなどを並べて細かい打ち合わせをするシッキンのメンバー=東京・渋谷の「EN DANCE STUDIO渋谷校」
 前回までの公演なら音楽からストーリー展開、振り付けに至るまで自分たちの手で行いましたが、今回は「今までとは違った視点で作品を作り、いろいろな人の力を入れてパワーアップしたものをやりたい」と思ったそうです。そこで、シッキンのキャラクターや作品性などから、脚本家よりも漫画家とコラボレーションできたら面白いのではと考えたそうです。4人とも無類の漫画好きだったことも背景にあります。テーマが「トイレ」なので、風呂をテーマにした作品のあるヤマザキさんに〝水繋がり〟ということでダメ元で依頼したところ、快諾を得ました。
 直接会って登場させたいキャラクターや公衆トイレをどこに出したいなどアイデアを伝えたところ、ヤマザキさんからはそれらを反映させた上でメンバーの思いも寄らないアイデアが数多くフィードバックされたそうです。ヤマザキさんはイタリア在住のため、その後メールのやり取りを繰り返して脚本ができ上がりました。「こういう風にトイレを描けるんだと感心しました」(shoji)。その後、パフォーマンスを作りながら、舞台の流れに合うように微調整をしたそうです。
 大まかなストーリーはこうです。やることなすこと失敗ばかりで、いつもポンコツ扱いされていた1人のサラリーマン。そんな彼が、唯一プレッシャーから解放される場所こそ「トイレ」でした。ある日、いつものように仕事でミスを犯し、逃げ込んだ先は公園の公衆トイレだった…。
 さて、いったいどんなポンコツぶりが繰り広げられるのか是非劇場で確かめてください。

リーダーのshoji

kazuki

NOPPO

Oguri
◆「Wonderful Clunker-素晴らしきポンコツ-」は、東京都港区六本木5−11−12の「Zeppブルーシアター六本木」で、9月9日(金)~18日(日)の9公演(12日、13日、15日は休演)。問い合わせは☎03・3477・5858パルコ・ステージ・インフォメーションまで。
 
         
             
                             
            
            
            
           
                                 
                                 
                                 
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