プロースト!(乾杯!)
横浜市中区の「横浜赤レンガ倉庫」で30日、ビールの祭典「横浜オクトーバーフェスト2016」が始まりました。今年15回目となるビールの祭典には、午後5時の開場の数時間前から長蛇の列ができました。オープニングセレモニーでは、本場ドイツ・ミュンヘンの雰囲気さながらに巨大ビア樽を開栓する儀式を行い、平日にもかかわらず詰めかけた多くの市民や観光客がいっせいに乾杯を唱和し、フェスタの始まりを祝いました。
ドイツの6大醸造所のうちの5つの醸造所のビールを味わうことができるほか、今年は「テューハー」「リーゲレ」という2つの醸造所のビールが日本初上陸し、それぞれ樽生ビールが登場します。過去最多となる130種類以上のビールが味わえます。種類の多さだけでなく、ドイツの民族衣装「ディアンドル」をモチーフにしたジョッキや長靴に見立てたブーツグラスなど目でも楽しむことができます。料理は、チーズとサラミが入った1本約310グラムもある巨大ソーセージや珍しい白いソーセージだけの盛り合わせ、日本最大のホップの産地、岩手県遠野市で採れるビールのつまみに合う野菜「パドロン」の素揚げなどもりだくさんです。
「横浜オクトーバーフェスト2016」のオープニングで、巨大ビア樽を開栓する横浜赤レンガ倉庫の上松瀬能秀社長(写真・田中幸美)
テーブル上に並んださまざまな種類のビールとお薦めのフードメニュー(写真・田中幸美)
お薦めメニューの1つ、さまざまな種類のソーセージからなる「ヴルストテラープレート」(2500円・税込み) (写真・田中幸美)
ティラミスワッフル(600円・税込み) (写真・田中幸美)
オクトーバーフェストは、ドイツ・バイエルン州のミュンヘンで1810年、当時の皇太子、ルードウィヒとザクセン皇女の結婚式を多くのミュンヘン市民が祝ったお祭りが始まりといわれています。現在では世界で最も大きいビール祭として全世界から観光客が詰めかけます。
横浜では、赤レンガ倉庫がドイツの建築様式を一部取り入れた歴史的建造物であることから、本場ドイツに限りなく近い雰囲気を楽しめるとして2003年から開催。昨年は過去最高の16万5000人が訪れるほどの人気を集めました。こうしたイベントは10月に限らず初夏から秋にかけて日本各地で行われるようになりましたが、横浜赤レンが倉庫のオクトーバーフェストはその先駆け的な存在です。
赤レンガ倉庫の上松瀬能秀社長は「類似イベントが増えているのはそれだけうちのイベントが魅力的だということの裏返しだと光栄に思います。横浜のオクトーバーを選んで来ていただけるお客さまには他とは違うなと思っていただけるようなイベントにしていかなくてはいけないと思います」と話していました。
中華街、元町、みなとみらいなど魅力的な観光スポットがあふれる横浜の10月、赤レンガ倉庫にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。ただし、飲み過ぎには気を付けて。
ビールをモチーフにした帽子を被り、巨大なグラスを手にする人も。一体どうやって飲み干すのでしょうか?(写真・田中幸美)
130種類以上ものビールが味わえるのは、日本各地で行われるオクトーバーフェストの中でもここ横浜だけです(写真・田中幸美)
◆「横浜オクトーバーフェスト2016」 横浜市中区新港1-1の横浜赤レンガ倉庫イベント広場で、10月16日(日)まで。平日は午後零時30分~午後9時30分、土日・祝日は午前11時~午後9時30分(飲食の販売終了は午後9時)入場料300円(中学生以下無料)。