毎年この時期になると、鮎の塩焼きや天ぷらを楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。
鮎は『香魚』とも呼ばれ、なぜか英語では”Sweet Fish”となります。さらに一年で一生を終えることから『年魚』との別名も。そんな鮎を味わえる季節は、一年の中で夏しかありません。
中目黒駅から目黒川を渡ったところ、代官山駅から歩くと旧山手通りから丘を下ったあたりの『裏ナカメ』とも呼ばれるエリアにあるフランス料理店、スゥリル (Sourire) でも、この季節限定で、鮎を味わっていただけます。
鮎は日本の魚なので、フランス料理の伝統的な食材ではありません。しかしながらスゥリルの湯澤貴博シェフは『和』の食材を見事に使いこなすことで知られ、そのなかでも『若鮎100%のテリーヌ』は2011年の春にスゥリルがオープンして以来の定番で、少しずつ進化してきた一皿なのです。そうした事情を知る常連たちは、毎年この季節になると、清涼感溢れる湯澤シェフの夏のスペシャリテを求めてスゥリルに続々と集まってきます。
鮎の豊かな香りから連想するグリーントマトとキュウリといった青野菜とメロン、そして鮎と同じく清流でしか育たないと言われるクレッソンと一緒に、日本の夏を象徴する『香る魚』をいただくのは、とても贅沢な時間です。
この一皿を必ず味わいたいという方は事前に予約することをお薦めします。
若鮎と一緒に味わっていただきたいキリッと冷えたシャンパンⓒEATPIA
スゥリル
03-5784-2036
目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビルディング 2F