陶磁器の色の魅力に着目した展覧会「The Power of Colors 色彩のちから」が、港区虎ノ門4丁目の菊池寛実記念 智美術館で開催されています。
会場では、京葉ガスの会長を務める菊池智さんが集めた日本の現代陶芸コレクションを中心に36人の作家による55点を3部構成で展示。一室目は、「赤」「緑」「青」「黒」など土や釉薬(ゆうやく)の色が特徴的な作品を、色ごとに分けて展示。同じ「色」でも、素材や制作法によってそのニュアンスはさまざまで、陶磁器の豊かな色彩の世界を堪能できます。
二室目は、1200℃前後の高火度で焼いた磁器や陶器を立体の画面に見立て、文様や絵を描いた後、700~800℃の低火度で再び焼成した「色絵」の作品が集められています。日の出の美しさを表現したという三代 徳田八十吉の「耀彩鉢〈黎明〉」など、高温の窯の中で生まれた独特の色彩には目を見張るものがあります。
そして、三室目では、光が当たることで色を帯びる青白磁と光によって現実世界の形を陰影と色に変換した写真を比べて鑑賞することができます。
「力のある作品」や「妖しい作品」が好みという菊池智さんの陶芸コレクションが公開されるのは約4年ぶり。言葉では表現しきれない多彩な色に出会える展覧会です。12月4日まで。

「赤」のコーナー

石黒宗麿「緑釉壺」1950-52年頃 (撮影:小林庸浩)

菊池寛実記念 智美術館
休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日
開館時間:11:00~18:00
観覧料:一般1000円/大学生800円/小中高生500円