老化の原因である活性酸素の働きを抑制する「抗酸化」という言葉は最近よく耳にしますよね。実はもうひとつ、老化の原因となる見過ごせない現象があります。それが「糖化」です。
今回はエイジングケアに欠かせない「抗酸化」と「抗糖化」について、そして夏にぴったりのWエイジングケアメニューを紹介します。
≪老化を進行させる「糖化」ってなに?≫
体を老化させる要因の一つである酸化が「サビ」なら、糖化はいわば「焦げ」。体内の糖がタンパク質と結びつく現象で、トーストやホットケーキがこんがり茶色く焼けているのと同じ状態です。
この茶色く固くなった物質を終末糖化産物(AGEs)といい、コラーゲンなど肌の組織をボロボロにしてシワやたるみをつくる要因となります。糖質の多い食べ物だけでなく清涼飲料水や紫外線も糖化につながるので、夏場は清涼飲料水の飲みすぎや日焼けに十分、注意する必要があるでしょう。
≪抗酸化+抗糖化でWエイジングケア!≫
アーモンドは、抗糖化作用と抗酸化作用を兼ね備えたアンチエイジングフード。ビタミンEやオレイン酸など、エイジングケアにぴったりな成分が詰まっています。また、アーモンドを継続的に摂ることで、終末糖化産物(AGEs)を減少させることも分かっているのです。
紫外線の多いこの季節は特に、糖化と酸化に気をつけたいもの。抗酸化作用のある夏野菜と、アーモンドミルクのパスタはいかがですか。
〈夏のエイジングケア食材でつくる アーモンドミルクの冷製パスタ〉
【材料】1人分
アーモンドミルク200cc バター小さじ2 クリームチーズ大さじ2 タイム少々 塩、胡椒少々 アボカド1/2個 トマト1/2個 むきえび5個 パスタ 80g 粉チーズ少々
【作り方】
1.アーモンドミルク、バター、クリームチーズ、タイムを塩、胡椒少々と混ぜ、とろみが出るまで加熱し、火を止めて冷ます
2.むきえびは色が変わるまでさっと茹で、余熱を取る。アボカドとトマト1口サイズに切る
3.1と2を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす
4. パスタは塩を入れて沸騰させた湯でゆでてから、冷水で冷やす
5. 4に3を和えて皿に盛り、タイムや粉チーズをトッピングする
*トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用をもたらします。アーモンドミルクのビタミンEにも抗酸化作用があるので、トマトのリコピンとの相乗効果でお肌を日焼けから守ってくれます。これに、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸が多く含まれる他、ビタミンも豊富で「食べる美容液」と言われるアンチエイジングな食材のアボカドを合わせました。
≪このメニューを教えてくれたのは・・・≫
健康料理研究家・生活習慣病予防士・栄養士・調理師・ インナービューティースペシャリスト
〈プロフィール〉
上智大学比較文化学部卒業、元ミスユニバース近畿代表。内側からの美、“インナービューティー”の大切さを日本で始めて紹介し、美容業界に浸透させる。『健康でいること=美しさを維持』というテーマで、野菜や食べ物の栄養の基礎知識などを広める活動を行っている。近著に「やせ体質になる美食レシピ117」(マガジンハウス)がある。
マリー秋沢公式サイト:http://www.beautyneeds.net