《今日も恋するARTガイド》『クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム ー』

COLUMN, Art, CULTURE

恋愛不器用で何かとこじらせがちな女子、「空回りちゃん」。
そんな乙女の恋するハチャメチャ劇場を入り口に、オススメのアートをゆる〜くご案内します。

人形はただのモノ?

 心を持つように思えて捨てられなかったり、ふと気配のようなものを感じて怖くなったり、「人形」は身近だけれど、少しミステリアスな存在。双子のクリエイター、クエイ兄弟のアニメーションも、そんな人形たちが主人公です。暗い色味に統一された古びた風合いのセットや表情のない人形は、美しくもどこか不気味。時代も国もわからない精緻な世界は、暗い夢の中のようです。人形のぎこちない動きをずっと見ていると、だんだんコミカルにも見えてくるから不思議。まるで生きているように感じられてきます。モダンな雰囲気の松濤美術館で、この不可思議な世界観に浸れば、都会の喧騒も夏の暑さも忘れられそう。

クエイ兄弟−ファントム・ミュージアム−

会期:7月23日(日)まで
会場:渋谷区立松濤美術館(渋谷区松濤2丁目14-14)
開館時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:7月10日(月)、18日(火)

#クエイ兄弟『ストリート・オブ・クロコダイル』より《仕立屋の店内》1986 年 photo©Robert Barker

illustration&text: 黄身子

某美術雑誌の編集部に勤務しながら、イラストレーターとして活動。Twitterでは自意識過剰と恋愛不適合をゆるコミカライズする漫画「毎日シンドローム」を連載中。

@mososetsunight




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