illustration&text: 黄身子

塩田千春展: 魂がふるえる《今日も恋するARTガイド》


 恋愛不器用で何かとこじらせがちな女子、「空回りちゃん」。そんな乙女の恋するハチャメチャ劇場を入り口に、オススメのアートをゆる~くご案内します。

赤い糸は何を表す?

 赤い糸で大好きな彼とつながろうとしたけれど、自分がからまってしまった空回りちゃん。森美術館で開催中の塩田千春の個展も、「赤い糸」を大量に使った空間が印象的です。糸が張り巡らされた展示室に足を踏み入れると、人体の一部やミクロの世界を表現しているようにも、人と人のつながりや、デジタルのネットワークを表したものにも見えてくるから不思議。中にはドレスや家具などと組み合わせられた物語を感じさせる作品もあり、糸はつながっているのかからまっているのか、人によって受け取り方も違うはず。大スケールの作品を全身で体験しながら、思いをめぐらすことができる展覧会です。

 

塩田千春展:魂がふるえる

会期:10月27日(日)まで
会場:森美術館(港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F)
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで、10月22日(火)は22:00まで。最終入館は30分前)

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《不確かな旅》2016 / 2019 年 Courtesy: Blain | Southern, London/Berlin/New York
休館日:会期中無休
展示風景:「塩田千春展:魂がふるえる」森美術館(東京)2019 年
撮影:Sunhi Mang
画像提供:森美術館






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