「ストリート・オブ・クロコダイル」よりデコール《仕立屋の店内》1986年(部分)photo©Robert Barker

《渋谷》「クエイ兄弟」展 幻想世界へいざなう人形たち


 独特の人形アニメーション作品を制作し、短編アニメや映画など幅広い分野で活躍する双子のアーティストの作品を展示する「クエイ兄弟-ファントム・ミュージアム-」が、東京都渋谷区の松濤美術館で開かれている。幻想的な映像美で多くのファンを魅了するクエイ兄弟。同展では子供向けの人形アニメーションとは異なる、不思議な世界観に触れることができる。

 スティーブン・クエイとティモシー・クエイの兄弟は1947年、米国で生まれた。フィラデルフィア芸術大在学中に見たポーランドのポスター芸術に衝撃を受けた彼らは、留学先の英国でもポーランドの作家、ブルーノ・シュルツら東欧の芸術家から影響を色濃く受け、人形アニメーションの分野で独特の作風を確立させた。

 同展では主要作品の一部を上映するほか、活動初期の素描やアニメーションで使用されたデコール(舞台装置)など約100点を展示。中でも目を引くのが、カンヌ国際映画祭短編部門にノミネートされたアニメ作品「ストリート・オブ・クロコダイル」(86年)の一場面「仕立屋の店内」のデコールだ。

「カフカの『夢』」1970年 courtesy Tommy Simoens, Antwerp


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