鐔(つば)、目貫(めぬき)、小柄(こづか)に笄(こうがい)、縁(ふち)と頭(かしら)…。人気オンラインゲームなどに端を発した近年の刀剣ブームが深化し、刀を彩る金具-刀装具にも注目が集まりつつある。泉屋博古館分館(東京都港区)で開催中の「名刀礼賛 もののふ達の美学」展には、緻密な細工、粋な意匠の刀装具が並ぶ。(黒沢綾子)
黒川古文化研究所(兵庫県西宮市)のコレクションを中心に、泉屋博古館の所蔵品を取り混ぜた展示。前半は国宝「短刀 無銘(名物 伏見貞宗)」や重要文化財「太刀 銘 備前国長船住景光」など、平安時代から江戸時代までの名刀約30口を紹介。後半では刀装具など拵(こしら)え(外装)を中心に、武士が描いた絵画にも焦点を当てている。
「刃は実にして、拵(こしらえ)は花なり」とは江戸後期の武士で国学者、西田直養(なおかい)の言葉だが、技巧を凝らした刀装具は近世金属工芸の一つの到達点として楽しめる。

