優しく、子供が描いたような無邪気な絵画で人気がある美術家、桑原正彦(57)の個展が東京都港区の小山登美夫ギャラリーで開かれている。
新作を含め約70点が展示されている。新作は箱型の家の作品。全体が白と灰色の淡い色彩でぼんやりとしている。いくつもの小さな窓のある家は、まるで作り物のようで、いまにも消えてしまいそう。穏やかな色彩は、イタリアの画家、ジョルジョ・モランディ絵画を連想させる。ただ、おもちゃのようにかわいらしく表現しているのはいかにも桑原らしい。モチーフは特別な家ではなく、建売住宅だという。
桑原は東京生まれ。同ギャラリーでは、平成9年の初個展以来10回目となる。その間、海外の美術館でのグループ展や画廊で発表してきた。