英国で最も偉大な画家とされているジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。風景画はドラマチックで幻想的、そして詩情があふれている。きらめく光に包まれた作品は、印象派の代表画家となったクロード・モネ(1840~1926年)に大いに刺激を与えた。東京で開催されている「ターナー 風景の詩」展は、その魅力を十分に味わうことができる。
理髪師の息子としてロンドンに生まれたターナー。幼い頃から絵が得意で、12歳のときには他の画家の版画を模写して父の店で売っていたほどだった。若くして才能を発揮し、生涯注目された。
展覧会場で鑑賞者を引き寄せているのが日本初公開となる名作「ソマーヒル、トンブリッジ」だ。イングランド南東部の町、トンブリッジにある貴族の館として建てられた「ソマーヒル・ハウス」が舞台だ。手前には鳥がいる池。中景には牛が草を食(は)む丘陵地。そして遠景には豪壮な邸宅がそびえる。見る者の視線が丘の上に導かれるように考えられた構図とされている。空の雲は黄金色に輝き、水面は空や周囲の木々を映し出す。空気は澄み、静かで穏やか。

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