華麗な琳派風の作品などで知られ、人気日本画家として活躍した加山又造(1927~2004年)の生誕90年を記念する巡回展が東京の日本橋高島屋で始まった。出品作の半数以上が個人蔵で、そのほとんどは初公開。美術館で見られる大作とはひと味違う、画家の意外な一面を知ることができる。(渋沢和彦)
日本画の伝統的な様式美を現代的な感性で表現した加山。初期の代表的な大作「月と縞馬」では、荒涼とした風景の中にシマウマを描いた。2頭に見えるが実は1頭で細い足がいくつも連なり、動きを連続的に捉えた未来派の絵のよう。20代のころはシュールレアリスムの影響を受け、こうした超現実的な作品を制作していた。

