幕末の開国とともに、日本にもたらされた写真。西洋技術の象徴だった写真を日本人はどう受け入れ、吸収していったのだろうか。
東京都写真美術館(目黒区)は、日本全国の美術館や博物館、資料館などが管理する幕末~明治期の写真を調査し、体系化した展覧会「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史」を10年前から隔年で開いてきた。これまで関東や九州、北海道など地域ごとに振り返ってきたが、特に重要な名品を集めた「総集編」が現在、同館で開催されている。(黒沢綾子)
新選組副長、土方歳三がふさふさした断髪、洋装の美男として後世に記憶されているのは、一点の肖像写真のおかげだろう。函館戦争さなかの明治2年、写真師の田本研造が撮影したもので、後年のプリントが函館市中央図書館(北海道)に所蔵されている。
