現在開催中の「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」。映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などで知られるウェス・アンダーソン監督。彼の作品に“出てきそう”な風景の写真を投稿するInstagramコミュニティ「AWA(Accidentary Wes Anderson)」がこれまでに投稿した写真の中から、約300点を集めた展覧会だ。昨年に韓国・ソウルで開催されて話題となった同展が、ついに日本上陸。ウェス・アンダーソンの映画のような世界を探訪してみよう。

ウェス・アンダーソン監督作品の特徴として挙げられるのが、「色とりどりのパステルカラー」、「目を引くモチーフや模様」、そして「シンメトリー(左右対称)な構図」。本展では、これらの特徴を満たした写真が、旅に関連した9つのテーマに分けて展示されている。ヨーロッパの歴史的スポットを集めたゾーンや、中東やアフリカ圏の景色を写したゾーン、飛行機や列車といった乗り物の写真が集まるゾーン……。思わず旅に出たくなるような、世界各国の美しいシーンが数多く切り取られている。テーマによって会場の雰囲気もガラリと変わるため、ワクワクしながら先へ進めるのも楽しい。

最後のゾーンは「VISITORS CENTER」。旅先から絵葉書を送る様子をイメージした、各国のユニークなポストや郵便局の写真が並ぶ。さらに、このゾーンには、架空のエアチケットを発行できるモニターが設置されている。行きたい国やチケットの色を選び、名前とメールアドレスを入れたら準備完了。指定したアドレスに、エアチケットが届くという仕組みだ。会場を巡りながら旅のイメージを膨らませたら、あなたもきっと旅に出たくなるはず。今度は、ウェス・アンダーソン的な風景を見つける旅に出かけてみるのはどうだろう。

写真の旅を楽しんだ後は、お土産を買うのも忘れずに。会場内のショップでは、韓国展で好評だったグッズを販売しているほか、東京展オリジナルグッズもラインナップ。展示写真がプリントされたポストカードやステッカー、AWAのアイコンであるニット帽のモチーフをあしらったTシャツやフォトスタンドなど、さまざまなグッズが並んでいる。自分のお土産としてはもちろん、友達に旅気分をおすそ分けをするのもおすすめだ。

本展のアンバサダーを務めるのは、AKB48の本田仁美さん。「そのときにしか撮れない世界の美しい瞬間を切り取れるのが、写真の魅力だと思います。AWAのかわいらしい世界観を、ぜひじっくりと味わっていただきたいです」。1人でじっくり鑑賞したり、友人や恋人と旅先の構想を練りながら見たり、映画好きならばウェス・アンダーソン監督作品のワンシーンとリンクした1枚を探してみたりと、楽しみ方はさまざま。この機会に、足を運んでみてほしい。

「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」
会期:4月5日(水)~5月26日(金)
時間:11:00~19:00(18:30最終入館)
※金・土、GW、最終週は11:00~20:00(19:30最終入館)
場所:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
料金:一般2000円、大学生1500円、高校生以下1000円
https://awa2023.jp