あなたはランチにどんなものを食べていますか?
20代から40代の女性の4人に1人が、コンビニエンスストアで週3回以上、ランチを購入しているそうです(偏食と若年性疾患を考える事務局調べ)。コンビニランチは便利ですけど、選ぶものによっては栄養バランスが偏り、体調や美容にも影響しかねません。
とはいえ、忙しいOLにとって心強い味方であるコンビニ。安心してください。ひと工夫で、コンビニランチを〝バランスランチ〟に変えることができます!

上の写真は、雑穀、タンパク質、野菜、カルシウムを意識的に摂るメニュー。糖質過多によるシミ・シワを防止し、タンパク質不足による髪の毛のパサパサを防ぐ効果も期待できます。ヨーグルトの乳酸菌は、腸内環境を整えてくれます。
≪コンビニでのランチ選びのポイント≫
『平成27年国民健康・栄養調査』によると、タンパク質がきちんと摂れていない人は、全体の約7割。さらに、多くの人が、ビタミン、鉄や亜鉛などの微量栄養素も不足しているという結果が出ています。タンパク質や微量栄養素が足りないと、免疫力が下がるので、インフルエンザなど感染症にかかるリスクも上がります。
また、何か一つでも必要な栄養素が欠けていると、人間は最適な状態で代謝できません。例えば、いくらたくさん野菜を食べても、タンパク質が足りなければ、皮膚や髪の材料が不足してお肌や髪の調子が悪くなり、脳内伝達物質の材料も不足するのでメンタル面も低下します。つまり、一つの栄養素を多く摂ればよいわけではなく、栄養素をバランスよく摂取することが大切なのです。
これらのことを踏まえ、コンビニランチに頼らなければならないという忙しい人のため、東京大学医学部附属病院小児科医師 伊藤明子氏に、商品の選び方をアドバイスしてもらいました。
①糖質は控えめに。なるべく、ビタミンやミネラル、食物繊維を摂りやすい麦やキアヌなどの雑穀が入ったご飯、全粒粉パンやライ麦パンなどを選ぶ
②タンパク質とカルシウムを意識して摂る。野菜はジュースでなく、煮物やサラダなどで摂取する
③揚げ物は控える
④塩分を控える
⑤飲み物は、水またはお茶を。清涼飲料水や甘味料入りの飲料はできるだけ避ける
⑥ヨーグルトやチーズ、あるいは漬物など発酵乳製品を一品、プラスする
以上のポイントを頭に入れ、きょうから積極的に〝バランスランチ〟を実行しましょう!