メトロポリターナ弁当第2弾「オリーブ滴る鶏づくし膳」販売中 パッケージデザインを手がけた星山知佳氏に聞く

グルメ

 メトロポリターナのお弁当第2弾「十月亭 オリーブ滴る鶏づくし膳」が1日(金)、代々木公園で開幕した食の祭典「SAKANA&JAPAN FESTIVAL 2019」で発売されました。前回に続き、ミシュラン2つ星の老舗料亭「日本料理 銭屋」(金沢市)の主人、髙木慎一朗氏が監修。オリーブオイルをかけた鶏のそぼろや塩麹焼きの深い味わいが人気を呼び、初日は1日限定50食を完売しました。お弁当を彩るパッケージデザインを担当し、人気キャラクター「チェブラーシカ」の国内クリエイティブなどでも知られる星山知佳氏に話を聞きました。

金沢のぱっと華やかで、きれいなデザインを

 ――お弁当の内容をどのように表現しましたか
 「髙木氏はもっと多くの人に金沢を訪れてほしいという思いを込めているので、金箔(きんぱく)などの地元の文化を反映し、ぱっと華やかで、きれいなデザインを目指しました。伝統工芸の加賀てまりの模様を意識した第1弾『十月亭 ぶりが大きい海鮮玉手箱』のパッケージと共通の部分もありますが、今回は千鳥格子を入れたり、黄色を使ったりして(食材の)鶏を表現しています。また、オリーブをイメージし、実の紫色や葉の緑色の入った丸模様を配しました」
 ――これまでチェブラーシカなどかわいらしい作品が多い中、趣がやや異なるテーマでした
 「伝統の模様をいかに”今っぽく”見せるかに挑戦しました。和風で古く見えがちな模様の緑色をエメラルドグリーンにかえるなど色鮮やかにし、若い人にも『かわいい』と感じてもらえるデザインになったと思います」

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加賀てまりを意識した模様の「十月亭 ぶりが大きい海鮮玉手箱」(右)と、鶏をイメージする黄色にオリーブの実を思わせる丸模様を配した「十月亭 オリーブ滴る鶏づくし膳」のパッケージ

 ――広告などのクリエイティブとお弁当の違いを感じるところはありましたか
 「広告はメディアを使って(商品などの)メッセージを伝えますが、お弁当は商品そのものがコミュニケーションツールです。もともと生きるのに必要な食べる行為に、『持って帰って』『箱を開ける』という要素が加わるお弁当はすごく面白いし、デザインやコミュニケーションのアイデアをもっと生かせる余地があると思いました。お弁当の中身にも企画を入れると、また違う可能性が広がると思っています」
 
 SAKANA&JAPAN FESTIVAL 2019
 会場:代々木公園イベント広場(渋谷区神南2-3)
 会期:3月3日(日)まで 10:00~21:00(3日は18:00まで)
 入場無料
 メトロポリターナのブースでは、「十月亭 オリーブ滴る鶏づくし膳」「十月亭 ぶりが大きい海鮮玉手箱」ともに1日各50食限定(いずれも1食1500円)で販売しています。

https://37sakana.jp/sakanajapanfes/

 星山知佳
 1983年生まれ。
クリエイティブディレクター、アートディレクター。グラフィックデザイン会社を経て、読売広告社入社。マス広告からWEBプロモーション、イベントまで、フィールドを問わずコミュニケーション全体の企画・ディレクションを手がける。
 2017年より、チェブラーシカの国内クリエイティブのディレクターを務める。モバイルクリエイティブアワード、読売新聞広告賞受賞。
 


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