ランバロス・ジャー作 市川恵里訳『水の生きもの』(河出書房新社・3800円+税)

『水の生きもの』ランバロス・ジャー作、市川恵里訳 今にも絵が動き出しそう

, カルチャー

 絵に触れると、浮き出たインクが指に付きそうなほど美しい発色にひかれた。インド東部ビハール州にある伝統絵画、ミティラー画を用いた手作り絵本。印刷の色合いが異なるのは、チェンマイの工房で手漉(す)き紙を用いて、シルクスクリーンを使い一枚一枚を手刷りして制作したため。絵本というより、水の生き物をテーマにした版画集といったほうがふさわしい。

 登場するのはカメや魚、結婚の象徴であるハスの花に囲まれた白鳥など、ミティラー画でよく用いられるモチーフから、ロブスターやワニといった独自の感性で描きだした生き物たち。ページの隅々までを覆う、まるで指紋のような繊細な線描と生き物たちのユーモラスな動きと表情を眺めていると、今にも絵が動き出しそうな錯覚に襲われる。

続きは、http://www.sankei.com/life/news/170108/lif17010800...



, カルチャー


この記事をシェアする

LATEST POSTS