やがて考えついたのが、購入者から、賞味期限が切れる1年前に回収し、海外の食糧不足で困っている地域に送るということ。「救缶鳥プロジェクト」と名付けられたこの活動は2004にスタート。16年までに世界16カ国、約22万個のパンの缶詰が届けられました。
この本では、パンの缶詰のできあがるまでの工程や「救缶鳥プロジェクト」にかかる費用の仕組みなどもわかりやすく表現されています。秋元さんは、「以前は商売の利益とボランティアは両立できない、やましいことのように言われていましたが、現在は、ビジネスの利益も上げながら、それを社会貢献につなげていくことも可能になり、だからこそ継続することもできる。継続することが大事なのです」と語ります。
11年には、東日本大震災後の福島にパンの缶詰を送り、現在でも、「パン・アキモト」の従業員が、無理をせず参加できる人数で定期的に支援に出かけているそうです。

被災者に届けるために生まれたパンの缶詰は現在、企業のノベルティグッズや缶のラベルに新郎新婦の写真を印刷した結婚式の引き出物にも利用されています。
数々の困難を“あきらめない心”で乗り越えてきた秋元さんの物語とパンの缶詰。ぜひ手にとって読んで、食べてみて下さい。
世界を救うパンの缶詰
文:菅聖子著 絵:やましたこうへい
出版社:ほるぷ出版
本体価格:1400円
救缶鳥プロジェクト
問い合わせ先 :パン・アキモト」営業本部国際義援事業課
電話番号0287-65-3558(平日9時~17時)/FAX 0287-65-3353
ホームページ http://www.panakimoto.com/