llustration: Shogo Sekine

《東京#CODE》#ワンショット消費&ワンショット恋愛


 最近電車に乗っていると、ほぼシートに座っている全員がスマホをいじっていたりします。みんなどんなアプリを開けているのかなー、と何気なく見ていると、男子はほぼゲーム、そして女子はLINEかショッピングアプリということが多いのです。ショッピングアプリも、見ているのはメルカリかZOZOTOWN。ECショッピングはもはや、通勤途中の癒しなのかもしれません。

 そんなメルカリ女子について、最近あるトークショーに参加しました。そこで女子の消費動向について話したとき、「ワンショット消費」というキーワードがでてきました。インスタグラマーの女の子に聞くと、「インスタに載せて1度着た服は2回着るとかっこ悪いから、すぐメルカリで売っちゃう」なのだそうです。1回アップしたら、もう着れない???マジですか。そうなると新しい服がすぐ必要なので、それもメルカリで探すと。彼女たちにとって、「着たら売る」は普通のローテーションなのだそうです。服を買うときも、メルカリで売れるかどうかがポイントになります。シーズン中、早く売れば高く売れる。むしろクローゼットに寝かせておくことがリスクです。つまりセールを待つよりもできるだけ早めに買って、少しでも高く売ることが大切になります。"服を所有する"より"服はシェアする"という概念。彼女たちにとって大切なのは、インスタのプロフィール画面です。ここが同じ服でかぶらないために、1回撮影したらすぐ売る。所有すればクローゼットもいっぱいになるし、メンテナンスも大変。だから、タンスの肥やしはつくらないという論理。ふむふむ、時代は進んでます。

 場面変わって、ある女子との会話。私「最近デートしている?」。彼女「えー、全然していないです。ってか彼氏もしばらくいないし」。彼女はアパレル勤務でとても頭もよく、そして美人。やっと30代にさしかかるくらいの、できる女子です。「彼氏も欲しいけど、仕事が忙しくて、だからステディな人はしばらくいいかなって思って」。以前その可愛さからイケメンの彼氏がいた彼女ですが、呪縛系の彼にほとほと疲れたと言っていたのが1年前。「相手に合わせなきゃいけないし、デートで行きたいところでもめるくらいなら、女の子と遊んでいるほうがよいかなーって」。最近マッチングアプリもあるので、単発デートはするけどそれで終わり。2回以上のデートは重くなる、ちゃんと付き合うのはしんどい、のだそうです。これもまたスマホがもたらした「ワンショット」現象です。恋愛はとてもめんどくさいです。喧嘩もするし、相手に合わせることも必要です。ワンショットだったらメンテナンスもいらないし、ご飯して(もしかすると)エッチもして、それで終了。モテない!とひがまなくてもいいので、案外気持ち的には満たされているのだそうです。

 「恋愛がめんどくさい」は男女共にある傾向です。シェアリングエコノミーの影響は若者の恋愛事情にまであるのですね。これじゃますます結婚率も下がりそう。そもそも結婚って必要?少子化対策どころではありません。恋愛はリスクになることも多い、だからこそ危険回避としてのワンショット恋愛。シェアする時代は、愛の形まで変えるのかもしれませんね。

THIS MONTH'S CODE

#トークショー

メルカリCOOの小泉文明さんと、(株)ウツワのハヤカワ五味さんとの鼎談。#消費変貌 で検索してみてください。

#高く売れる

しっかりしている子は、そのために商品タグやショッピングバッグもきれいに残しておくのだとか。

#プロフィール画面

インスタのユーザー画面が常にどう見えているか気遣う。ここが自己表現の最大のポイント。

#呪縛系の彼

やたら拘束したり、別れたらストーカーになったり。最近この手の恋愛メンヘラ話が多い印象です。




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