《東京#CODE》#マッチングアプリ 恋愛の嘘と本当


 普段から恋愛相談を受けますが、ここ1年で圧倒的に増えたのが「マッチングアプリ恋愛」です。ちょっと前までは、なんとなく「出会い系サイト」という言葉に怪しさと援助交際のような身元不明感がいっぱいでしたが、最近は「マッチングアプリ」というように、ここから結婚に至るまでの真剣な恋愛が始まることが増えました。

 火付け役は「Tinder」です。外国人ユーザーが多かったのですが、Facebookと連動しているためにプロフィールで嘘をつきにくい、という安心感から(抜け道があるのですが、これについては後述)、今では日本人同士でも大人気です。そこに婚活アプリも加わり、今や独身男女にとって必須アプリです。

 マッチングアプリマスターのN嬢によると、大きく3タイプに分かれるそうです。1、本気婚活アプリ〈Yahoo!パートナー、omiai、ゼクシィ縁結びなど〉 こちらは登録の際にプロフィールチェックなどもあって、身元が比較的ちゃんとしているので本気婚活向けです。その分、全体的に年齢層が高めですが、遊びより結婚という人にオススメ。

 2、恋活アプリ〈Pairs、タップル誕生など〉 1ほど真剣じゃなくても、とにかく出会いを!という人にオススメ。趣味から相手を探せるので最初は共通の話題で盛り上がって、異性の友達を探せるアプリ。20代ユーザーが多め。

 3、GPS連動すれ違い系アプリ〈Tinder、CROSSMEなど〉CROSSMEのようにGPS連動ですれ違った人がわかるサービスはマッチしてすぐ出会いたい人向け。ゲーム感覚で相手を見つけることができます。

 最近では出会いの精度を高めるサービスも始まりました。メンタリストのDaigoさん監修のwithや4月中旬に始まったイヴルルド遙華さん監修のフォーチュン婚活アプリmetuneなど、最初からお互いの相性を鑑定してくれるものも。

 このように百花繚乱のマッチングアプリですが、私にくる相談は様々であります。Tinderで出会った彼女にすぐ結婚を迫られたとか、何度か会っても相手の本心がわからなくて、一線を超えにくいなどなど。上の世代はアプリで伴侶を探すなんて、と眉を顰(ひそ)めそうですが、仕事と家の往復だけの大都会では素敵な出会いなんて奇跡です。だから頼みの綱は、お見合いおばさんよりもテクノロジー! なんです。

 さて先ほどの抜け道の話ですが、私の知人にはFacebookのプロフィールを改ざんして、20代と偽っている30代男子がいます。年齢を20代に設定するだけでマッチする女性の年齢層がぐっと広がるのだそうです。もちろんですが、マッチングアプリには危険もあります。相手がストーカーになったり、嘘で固めていたりすることも。だからこそ、プロフィール写真は5割減で見る、すぐ会おうといってくる遊び目的の相手は避ける、身元はちゃんとしているか、会話のやり取りで相手が嘘をついてないかをチェック。そもそも運営サイト自体が信用できるかなど自己防衛はかなり必須です。

 最近ではマッチングアプリ婚も増えてきました。スマホで始まる恋愛も悪くない。ブルゾンちえみとは逆だけど、出会いも恋も自分で仕掛けなきゃだめ。いい男を気楽に探せるアプリエイジ、万歳です!

THIS MONTH'S CODE

#マッチングアプリ

ここで挙げたものはほんの一部。無料から有料までサービスは様々。始めるときはきちんと規約を読んで始めてね。

#Tinder

全世界で5000万人のユーザー数(2016年データ)を持つといわれているマッチングサイト。

#metune

運命占いをベースに相性を診断してくれるマッチングアプリ。女子に人気のイヴルルド遙華さん監修で話題。

#お見合いおばさんよりもテクノロジー

実際アメリカではオンライン上のマッチングサービスで3割も結婚、成婚率が上がったとのデータも。


ぐんじさゆみ

『ViVi』『GLAMOROUS』を経て、コンデナスト入社後『GQ JAPAN』編集長代理を務めた後、『VOGUEgirl』を創刊。2014年7月より『Numéro TOKYO』に参加。gumi-gumi主宰





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