早朝の根津神社に現れたキツネ。これは夢かはたまた幻想なのか

路上パフォーマンスで結成20周年記念公演をPR ダンスカンパニー「DAZZLE」

Stage, INFORMATION, CULTURE

 今年結成20周年を迎えたダンスカンパニー「DAZZLE」(ダズル)が、10月中旬の20周年記念公演に向けてこのほど、都内でパフォーマンスをしながら公演のピーアールを行いました。渋谷や原宿では、路上で道行く人たちにダンスを披露するなど、もともとは路上で発生したストリートダンスの原点に立ち戻っていました。
 早朝の根津神社(東京都文京区)内の乙姫稲荷。社殿へと至る参道の両側には赤い鳥居が建ち並び、まるで京都の伏見稲荷大社の千本稲荷を思わせる光景が広がります。
 突如、キツネ面をつけた8人が鳥居の向こうからかわるがわる顔をのぞかせました。DAZZLEのメンバーです。代表作「花ト囮」(はなとおとり)の白い衣装に身を包み、妖しい動きを見せます。
 花ト囮は、黒沢明監督の映画「夢」に着想を得て、キツネの嫁入りを目撃してしまった兄弟が迷宮をさまようという古い日本映画をほうふつさせる幻想的なストーリーの作品です。たびたび再演され、多くのファンを獲得した人気の演目です。
 突如姿を現したキツネたちに囲まれると、まるで作品の中にさまよいこんだような錯覚に陥りました。その傍らを散歩や通勤の人たちは平然と通り過ぎていきます。今回、DAZZLEはPV撮影のために早朝の浅草と根津神社を訪れました。

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「花ト囮」のキツネをイメージさせる衣装を身につけ、踊りを奉納するDAZZLEのメンバー


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実際の「花ト囮」のステージはこんな様子です。写真は2014年8月24日の新潟・佐渡の「アースセレブレーション」で


 次に、若者の街、渋谷を起点に、個性的なカフェやショップが軒を連ねるキャットストリートを通り抜け、原宿・竹下通へと至る道すがら、立ち止まってはゲリラライブならぬ〝ゲリラダンス〟を仕掛けました。
 このときの衣装は、2011年上演の「Re:d」という作品で着用した日本屈指の衣装デザイナー、北村道子さんが手がけた真っ赤なロングコートでした。赤という色もさることながら、暑い最中に長袖ロング丈はかなり目立ちます。
 メンバーが歩道の端で突如ダンスを始めると、道行く人は足を止め、あっという間に人垣ができました。スタッフが「SHOOTING FOR FREE UPLOAD ON YOUR SNS #DAZZLE」と書いたプラカードを持っていたため、多くの人がカメラやカメラ付携帯電話を手に撮影していました。パフォーマンスを披露した後の反応はよく、メンバーが渡す公演のチラシを手に取る人が格段と増えました。

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ラフォーレ前の交差点でパフォーマンスを始めると、人垣ができました


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竹下通で、突然パフォーマンスするDAZZLEのメンバー


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横断の合間をぬって交差点で踊るDAZZLE


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東京タワーをバックに踊るDAZZLE


 グループ名の「DAZZLE」は、美しさや華やかさで人を幻惑するという意味です。DAZZLEは、コンテンポラリーダンスにもストリートダンスにも属さず、両者を融合させた独自の世界観を表現するダンスカンパニーです。ただ踊るだけでなく、早くから舞台に着目して、テキストやナレーション、椅子や机などの小道具を効果的に用いながら物語とダンスを融合させた舞台作品を生み出してきました。
 20周年記念公演となる新作のタイトルは「鱗人輪舞」(リンド・ロンド)。幾度となく繰り返される人間の愚行を見つめながら1000年の時を生きてきた人魚と、人魚に出会った孤独な男のストーリーだそうです。リーダーの長谷川達也さんは「どんな人が見ても面白いと思ってもらえるグループでありたいと思ってやってきました」と話します。今秋あなたもDAZZLEの舞台に触れてみませんか。


20周年記念公演の詳細は公式ホームページから
http://www.dazzle-net.jp/news32.html




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