ヨーロッパ近代絵画の「顔」というべき作品52点を集めた「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」が、台東区上野公園の上野の森美術館で開催されています。
デトロイト美術館は1885年の創立以来、自動車業界などの資金援助を得て世界の名品を収集。そのコレクションは、古代エジプトから現代美術まで約6万5000点にのぼります。本展は、その中からアメリカの公共美術館として初めて入手したフィンセント・ファン・ゴッホの作品である《自画像》やアンリ・マティスの《窓》に加え、日本初公開となるパブロ・ピカソの《読書する女性》など、人気の高い近代絵画のコレクションから、モネやドガ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、キルヒナー、モディニアーニらの作品を「印象派」「ポスト印象派」「20世紀のドイツ絵画」「20世紀のフランス絵画」の4章に分けて紹介しています。52点中、15点が日本初上陸の作品です。
美術館のあるミシガン州デトロイト市は2013年、自動車産業の衰退などの影響を受け、財政破綻。デトロイト美術館は一時、所蔵品を売却する危機にさらされましたが、米国内外からの援助や市民の声により、コレクションを1点も失うことなく現在に至っています。
市民らの守った〝奇跡のコレクション〟から今回、来日した作品は名画ばかり。「名画は常に新しい」ことを実感できる展覧会です。17年1月21日まで。

クロード・モネ《グラジオラス》 c.1876 © City of Detroit Purchase


デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~
会場:上野の森美術館(台東区上野公園1-2)
開館時間:9:30~16:30 [毎週金曜日と10月22日(土)は、9:30~20:00)
休館日:10月21日(金)
観覧料:大人1600円/高校・大学生1200円/小・中学生600円