フランス人が”Perfect”と言う和栗のモンブラン ©Shinobu Kato

《恵比寿》フランス人が「紛れもなくフレンチ」と言う料理、でもリーズナブル

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 東京には星の数ほどのレストランがあり、その中にはミシュランの星を3つ獲得しているグラン・メゾンと呼ばれるゴージャスな雰囲気の中でフランス料理を味あわせてくれるレストランが存在します。その一方で、小さいながらも素晴らしいフランス料理を食べさせてくれる個性的なレストランも少なからずあるのが東京です。

 恵比寿駅の東口から一直線に歩いて5分少々の場所にある座席数12だけのici(イスィ)も、そんなレストランの一つです。

 このイスィで、全ての料理を一人でつくる岩田シェフが日々心がけているのは、「しっかりフランスを感じてもらえる料理」。実際に、イスィで食べる品々は「フランスそのもの」といった感じのようです。

 昨年の後半から、イスィを訪れる人のフランス人比率が上昇中で、前回のコラムで紹介したアペロ・ワインバー・アンド・テーブル(http://urx.blue/CqEa)の2人、ギヨーム・デュペリエさんとクロエ・ヴェネさんも岩田シェフの料理が大好きなフランス人です。

 「東京に多い昔のフランス料理とも、和の要素を取り入れたような新しいフレンチとも違う、今のフランスの味わい」と岩田シェフの料理を解説してくれるのはクロエさん。「素材も、味わいも、プレゼンテーションも完全にフランスだよ!」というのはギョームさんの言葉です。

 そして、2人は岩田シェフの料理を「precisely French(紛れもなくフレンチ)」と表現します。

 さらに、フランスの有名なファッション・ブランドの商品開発を担当するパリから来た女性はフランス語と英語を交ぜた〝Best Qualité Plaisir〟という言葉でイスィの料理を絶賛し、特にデザートのモンブランについては〝Perfect!〟と言ったそうです。

少しオリエンタルな内装 ©Shinobu Kato


 イスィでは、このような料理の数々を5800円という極めてリーズナブルな価格のコースで提供しています。

 ちなみに、イスィがあるのは地図の上では分かり易いのですが、実際に行ってみると外には目立つ看板のようなものが一切なく控え目なので、通り過ぎてしまうかもしれません。

 そんな場所を見つけて食事をしに集まるフランス人には、もしかしたらおいしい料理が食べられるレストランを見つける嗅覚のようなものがあるのかもしれません。

控え目な外観。幾何学的で少しミステリアスな店名のロゴが、ガラスに描かれています©Shinobu Kato


Ici(イスィ)

渋谷区恵比寿1-26-12 サンライズヴィラ1階

03-6885-3396

http://www.eatpia.com/restaurant/ici-ebisu-french



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